新山千春、公表しづらい不妊治療の実態を語る訳 実は芸能界でも不妊治療をしているケースは多い
東洋経済オンライン / 2024年3月26日 11時31分
私の周りにも、仕事を一生懸命頑張ってきて、30代になってようやく金銭的な余裕が少し生まれて、結婚や子どもを、と考える方も多いです。少子高齢化や女性の社会進出という観点でいうなら、もう少し不妊治療の制度を改善できる余地があるのではないでしょうか。
治療を続けていくうえでは、家族の協力も必要不可欠となる。パートナーに求めることについては、このように明かした。
採卵や注射、服薬などは女性が肉体的にも精神的にも痛みを伴うもの。旦那さんには、そういう意識をしっかりもって接してもらえたら、奥さんは凄く嬉しいものです。治療中は生活が変わりストレスも溜まり、全てのバランスが崩れるので、「思いやりをもって接してくれているな」と感じられるだけでずいぶん気持ちが楽になる。
ちょっとした洗い物だったり、ゴミ出し、買い物に行ってくれたり、しんどいときはご飯ウーバーでいいよ、とか、些細なことでも全然違う。押し付けがましくなく、というのもポイントですね(笑)。
私は入浴剤が好きなんですが、治療でツラいときに旦那さんがプレゼントしてくれてめちゃくちゃ嬉しかったです。「大丈夫、大丈夫」と伝えるとなかなか響かない。「大変だよ」と伝えて、ちょっと甘えるくらいがちょうどいいのかもしれません(笑)。
大切なのは頑張りすぎないこと
今はできるだけ家事は分担しつつも一緒にやるようにしていて、時間を見つけて旦那さんと一緒に外出することも意識してます。週末はランチや行きたいカフェに行ったり、そういうちょっとしたお出かけが良い気分転換になるんですよね。
正直、金銭的にも体力的にもどこまで続けられるかはわかりません。ですが、できるところまでは頑張ってみようと考えています。そんな中で個人的に大切にしていることは、「頑張りすぎないこと」です。
仕事も家事も頑張りすぎるとしんどくなるし、不妊治療をしていることも重く考えすぎないようにしています。そういう風に肩の力を少し抜くことも、治療と向き合っていくうえで大切だなと今は思いますね。
前編「新山千春『マッチングアプリ婚』の偏見に思うこと」はこちら
栗田 シメイ:ノンフィクションライター
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