都内にある「巨大無人駅」東武大師前駅の裏側 乗車2分、全長1kmの路線の終点は「改札機なし」
東洋経済オンライン / 2024年3月28日 6時30分
複々線で通勤電車がひっきりなしに発着する西新井駅と、巨大空間にのんびりした空気が漂う大師前駅。両駅をわずか2分で結ぶ大師線にも変化が訪れている。これまで4色の8000系2両編成が日替わりで運行担当していたが、そのうち深緑の車体に白帯をまとったリバイバルカラーの編成が2024年3月で引退した。もともとは共通で運用する亀戸線沿線をアピールする目的で登場した「緑亀」だったが、大師線では「草だんご列車」として親しまれていた。
西新井駅の西口は車両工場や日清紡の工場の跡地を活用した再開発で、大型の商業施設やマンションが建ち並ぶようになった。現在はトスカ西館や東武ストアが入っていた駅ビルが解体。駅前広場の整備が計画されている。
東武鉄道は添乗員付き自動運転(GoA3)の検証を実施、大師線で「2027年度以降の運用開始を目指し準備を加速する」考えだ。1972年8月15日、同社で初の自動改札機が設置されたのが西新井駅(西新井と大師前用)だった。大師線は東武線の中でも、いちばん未来を先取りしている路線と言えるのかもしれない。
橋村 季真:東洋経済 記者
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