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AI時代「日本の本当の強み」超意外な"ここ"にある 孫さんにつんく♂が聞く「AIで今後どうなる?」

東洋経済オンライン / 2024年4月1日 8時0分

つんく♂:国や土地の文化って、おもしろいですよね。東京と大阪でも全然違うし。

孫:そうそう。全然違いますよね。たとえば大阪の文化は、関東や東北から見るとちょっと暑苦しく感じるし(笑)。大阪と韓国はちょっと似ていたりもするんだけど、僕はちょっとそこまで暑苦しくできないんですよ。

つんく♂:ノリの違いですね。孫さんのマインドはきっと、九州マインドですね。ちょっとシャイなんですね。

孫:そうそう。九州の人たちってシャイなんです。よくご存じで(笑)。

つんく♂:孫さんがおっしゃるように、日本人にしかない感覚、世界に広めたいですよね。

孫:たとえば「もったいない」という言葉。やっぱりあの感覚はうまく説明できないんですよ。でも、わかってくれた人たちはみんな「すばらしいね!」と言ってくれる。世界中の人に「もったいない」という感覚が広まれば、それだけでものすごく環境負荷が減るような気がします。

つんく♂:日本にはもともとSDGs的な感覚がありますよね。

孫:そうそう。日本人からすると「今ごろわざわざ何言っとんのや」という感じもありますよね。

「ありがとう」にある2方向への尊い気持ち

日本語の「ありがとう」もそうです。外国人に「ArigatoはThank Youっていう意味だろう」って言われたら、僕はこう話すんです。

ありがとうは「有り難し」であって、直訳すると「It's never happened」とか「It's like a miracle」みたいに、奇跡のような、めったに起こらないことがあったというニュアンスがある。

相手に感謝するだけじゃなく、天に向かって「こんな奇跡のようなことが起きていいんでしょうか?」という2方向への気持ちがあるんだと。

そういう話をすると、みんな「おお! 深い」と日本人や日本語をリスペクトしてくれます。

つんく♂:AIで医療も変わって、みんなますます長生きするようになるかもしれませんよね。

孫:そうですよね。フィジカルに年をとらなくなる時代もそれほど遠くないですよ。

つんく♂:本当ですか?

健康寿命を延ばして「やり直せる社会」に

孫:「老化はなぜ起こるのか」という研究が進んでいるので、老化のしくみも解明されつつある。それを改善する薬や治療が一般になっていくのも時間の問題です。

つんく♂:今より長生きできるんでしょうか。それとも健康寿命を延ばして、コロリと死ねるみたいな?

孫:まさにおっしゃる通り、80歳、90歳まで元気でいて、突然コロリと死ぬのが理想だよねということで、ライフサイエンス系の研究者たちはそれを目指しています。実際、自然界にそういう生き物がいるんですって。

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