「エジプト」現地在住・世界史講師が語る深い魅力 一度は訪れたい「世界史的絶景の宝庫」
東洋経済オンライン / 2024年4月4日 19時0分
第一次世界大戦後の1922年に独立に成功しましたが、スエズ運河とスーダンはイギリスとの共同管理となるなど、イギリスの影響が強く残っていました。そうした中、第二次世界大戦後の1952年に自由将校団(ナギブ・ナセルら青年将校)によるエジプト革命が起き、約5000年続いた王政は終焉、“エジプト共和国”が成立しました。
まもなく大統領となったナセルはアラブ民族主義と社会主義を掲げてソ連に傾倒していきました。こうした中、1956年にアスワン・ハイダム建築融資を米英に拒否されたことで、スエズ運河を国有化し通行税を建築費に充てようとします。こうして始まったのがスエズ戦争(第二次中東戦争)です。結果的にはエジプトを攻めた英仏・イスラエル軍が国連による即時撤退要請を受け入れたことでナセルの名声は高まり、1950年代後半から60年代にかけて第3世界で台頭する反植民地主義に強い影響を与えることとなりました。
「ピラミッド!」「スフィンクス!」だけにとどまらないエジプト観光地の魅力がおわかりいただけたでしょうか? ぜひ一度、その目で歴史をご覧になってみてください。
※記事内の写真は、すべて佐藤幸夫エジプトツアー2023参加者により撮影されたものです。
佐藤 幸夫:世界史予備校講師
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
サラヤのエジプト工場、ホホバオイル年産100トン目指す、化粧品を輸出(エジプト、日本)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月5日 1時35分
-
今なお続く「パレスチナ問題」はここから始まった?…第一次世界大戦で大英帝国が犯した〈禁断の外交戦略〉【世界史】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月4日 10時0分
-
「世界的航路が寸断の危機」商船攻撃が相次ぎスエズ運河を利用する貨物船の数が激減! 解決策は?
乗りものニュース / 2024年6月27日 15時12分
-
【謎に包まれた民族の興亡が甦る!】、古代史に新たな光をあてる、歴史巨編ガイドブック誕生!『失われた古代文明 歴史に消えた40の民族』、6月27日に発売。
PR TIMES / 2024年6月27日 10時45分
-
なぜ戦争に訴える?ロシアの根源感情を読み解く ロシア独特の「陰鬱」や「憂鬱」の背景
東洋経済オンライン / 2024年6月19日 21時0分
ランキング
-
1サクランボ王国・山形県に異変 6月の暑さで収穫減、対策急務
共同通信 / 2024年7月6日 16時15分
-
2FRBの利下げ開始「9月」の見方強まる…6月の米雇用統計、人手不足の緩和傾向で
読売新聞 / 2024年7月6日 22時30分
-
3最悪、〈和式トイレ〉で助けを求める事態にも…老後の健康維持のために取り入れておきたい「超簡単な習慣」【60代の人気エッセイストが助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月7日 10時0分
-
4《旭川女子高生殺害》事件直前に助け求めたコンビニ店を責める正義の暴走 他のコンビニ店員「時給1000円とかでそこまで担うのは勘弁」
NEWSポストセブン / 2024年7月7日 16時15分
-
5ミニストップ“大量閉店”でもスイーツ人気は底なし!? 「ソフトクリーム」や「ハロハロ」がいつの間にか遂げた進化
集英社オンライン / 2024年7月6日 19時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)