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新「Galaxy」生成AIで大きく進化した驚きの中身 インパクトが大きいのは「リアルタイム通訳」

東洋経済オンライン / 2024年4月9日 11時0分

リアルタイム通訳の処理は、端末上で行っている。通話内容をクラウド側にアップロードするわけではなく、プライバシーにも配慮されている。仕組みとしては、自分か相手の発した言葉をいったん文字起こしして、そのテキストを元に翻訳をかけ、さらにその文字を音声合成で音にしている。この3つのステップのすべてに、AIを活用。クラウドに送ることなく処理を済ませているため、翻訳のスピードも速く、スムーズにコミュニケーションを取ることが可能だ。

AIを活用した翻訳機能は、音声通話だけでなく、対面でも利用できる。相手が目の前にいる場合には、翻訳アプリを起動すれば同等の精度で自分と相手の話した言葉を、それぞれの言語に訳してくれる。実際、筆者も発表会の会場にあったGalaxyで英語、スペイン語それぞれの通訳を試してみたが、コミュニケーションをきちんと取ることができた。筆者はスペイン語にはなじみがなく、相手が何をしゃべっているかがまったくわからなかったが、翻訳機能のおかげで内容が理解できた。

また、当然、翻訳は文字にも適用できる。例えば、ボイスレコーダーで文字起こしした外国語を日本語に訳すのも、アプリ内のボタンをタップするだけ。取ったメモや、表示しているサイトも、一発で他言語に翻訳できる。こうした基本機能の数々に翻訳をきちんと組み込んでいるのが、Galaxyならでは。コピペなどの必要がなくなり、スムーズに他言語を理解できるようになる。

テキストの「文体」をAIで変換

スマホの文字入力は、基本的にキーボードで入力した文字がそのままフィールドに表示される。Galaxy S24/S24 Ultraでも、その基本は変わっていないが、Galaxy AIでは、ここに入力した文章の自動変換機能を組み込んでいる。入力した文章の文体を、TPOに合わせてワンタッチで変更可能。とりあえず、要旨だけを打ち込めば、文章を作り込んでくれるので、入力の手間が省ける。

キーボード入力の文体変換は、5種類に対応している。利用者は、まず文字を入力したあと、AIのボタンをタップし、生成された5つの文体から利用したいものを選ぶという流れだ。サポートしているのは、「プロフェッショナル」「カジュアル」「SNS」「丁寧」「絵文字化」。同じ文章でも、カジュアルを選ぶと友達に送るようなくだけた文体になり、プロフェッショナルだとビジネスメールのような硬い印象の文章に仕上がる。

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