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新しい職場「すぐなじむ人」「なじめない人」決定差 "元芸人直伝"印象に残る「お礼」「相槌」の磨き方

東洋経済オンライン / 2024年4月10日 9時0分

ちなみに、私はご馳走した後輩や部下から「お礼」が1回もない場合、その後輩を二度と誘いません。

なぜかというと、相手に対して敬意がないからだけでなく、私との飲みの席がまったく楽しくなかった可能性があるからと勘繰ってしまうためです。時代ですね……。

最後に、もうひとつノウハウをお伝えします。

相手によって相づちを変える

これから社会人生活を歩んでいくと学生時代とは違い、「年代が違う人」「役職が上の人」など、多くの方と関わる機会が増えてきます。

その場合、「緊張してしまう」「話すことがない」などのコミュニケーションの課題に直面される方が多くいらっしゃいます。改めてコミュニケーションというものを分解すると「発信」と「受信」の2つの要素に分けることができます。

年代が違う人や役職が上の人と関わる場合、重要なことは、あなたから「発信」ではなく、相手の話を聞く「受信」にあります。

つまり、相手が話しやすい場を作るための「相づち」が要になります。

持ち帰ってもらいたいのは、ただ相づちをしましょうということではなく、相手の欲求レベルによって相づちを変えることで気持ちよく、相手が話をしてくれるようになります。

あなたは、マズローの欲求5段階説をご存じでしょうか。

マズローの欲求5段階説とは、アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって成長する」と仮定して、人間の欲求を図のような、下から順に満たしていく5段階の階層で示したものになります。

今では、この理論に対して諸説ありますが、わかりやすく説明するために一つの基準として扱います。

例えば、どの欲求段階の人に対してどのような相づちが効果的かというと

・「社会的欲求」を満たしたい人

この方々は、「すごい」と相づちを打つと話すことにノリノリになっていきます。

なぜかというと、社会的に認められたいという欲求があるため「他者よりすごい」という言葉を集めて生きている傾向があるからです。家に飾ってあるのかな……というほど集めています。

「社会的欲求」をすでに満たしている人には、どのような相づちをすればいいのでしょうか。

より「偉い」人たちを虜にする相づち

・「尊厳欲求」以上を満たしたい人

「尊厳欲求」以上を求めている方は、すでに他者との比較を終えており、オリジナリティを求めています。 効果的な相づちは「面白い」です。

「新しい発想であること」「初めて見た」など、オリジナリティを指摘する相づちを打つことで心が躍り出し、「こんなこと初対面で言っていいのかな」とニンマリと笑いながら、ベラベラとなんでも話をしてくれる傾向があります。

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