「しないこと」ハッキリが仕事効率アップのカギ "忙しいだけ"の仕事を捨ててみませんか
東洋経済オンライン / 2024年4月11日 19時0分
ビジョンの大切さについては、今さら言うまでもありません。個人でも、企業でも、ビジョンを持つことの大切さは語り尽くされています。
あなたも「ビジョンなら持っている」「ビジョン作りなら得意だ」とお思いかもしれません。
しかし、「ビジョンがある」と言っても、明確なものではなく、ビジョンが機能していないケースがあるので要注意です。
ビジョンが機能している状態とは、①「ありたい姿が明確」かつ②「ありたい姿の実現に向けて力を集中できている」という状態です。
例えば、「専門分野で市場のリーダーになる」というビジョンは明確だと思いますか? 市場の独占が本音なら、明確に「市場を支配する」をビジョンとすべきでしょう。
このように、対象を明確にするどころか、逆に煙にまいてしまうようなビジョンが世の中に氾濫しています。ありたい姿を明確にしたくないのなら、ビジョンなど持たない方がましというものです。
そして、ビジョンを明確にするための鍵は「何をしないか?」にかかっていると言っても過言ではありません。
ビジョンとは「何をするか」を規定するものですが、同時にそれは「何をしないか」をも規定します。
レストランでオーダーする時に、何を食べるかを決めることで「食べないもの」が決まってしまうように、1つの行動を選択すれば、選ばれなかったものを拒否することになります。
EXERCISE → 「しないこと」リストを作る
ここでは「何をしないか?」をはっきりさせてみます。
次の例を参考にして(「TO DOリスト」ではなく)「NOT TO DOリスト」を作ってみてください。
《NOT TO DOの例》
● 午後11時から午前11時までは電話に出ない
● ランチタイムには仕事をしない
● 午後6時以降は仕事をしない
● 進行中のプロジェクト以外の仕事には手を出さない
● メールの処理に30分以上かけない
● 計画した仕事が完了するまで他のことをしない
突発の仕事を減らす
「今日やろう」と決めた仕事がその日に終わらないのはなぜでしょうか? 一番の原因は「邪魔が入ること」つまり、突発の仕事が予定に入り込むからです。
突発の仕事をゼロにすることはできませんが、その影響を最小限に抑えることは可能です。
突発の仕事の発生源は、クライアント、上司、部下、同僚(そして、あなた自身)と無限にあります。
そして、突発事象には、誰もが当たり前のように即座に対応します。これは〝衝動の脳〞が突発事象に反応するようになっているからです。
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