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「しないこと」ハッキリが仕事効率アップのカギ "忙しいだけ"の仕事を捨ててみませんか

東洋経済オンライン / 2024年4月11日 19時0分

〝理性の脳〞を上手に使って、〝衝動の脳〞が突発の仕事に反応するのをコントロールし、計画への干渉を抑えることが、この原則を守る鍵になります。

「突発の仕事」を具体例でチェック

EXERCISE → 「突発の仕事」を見極める

次のうち、突発の仕事はどれでしょうか?

【Q1】あなたは消防士。火災発生の連絡が入れば、いつでもすぐ出動する。

【A1】突発の仕事ではありません。

火災はいつ起こるかわからないものですが、その非常事態に対応するのが消防署員の仕事です。これを突発の仕事と思うようなら、あなたは消防士とは言えません。

【Q2】上司があなたを呼び、新しいプロジェクトに取りかかるよう指示をした。これから数週間、とても忙しくなりそうだ。

【A2】上司に呼ばれたのは突発事象です。しかし、与えられた仕事にどう対応するかは別の問題です。突発事象に反射的に反応しなければよいのです。

プロジェクトは数週間から数ヶ月かかるのが普通ですから、やみくもにとっつきやすい仕事から取り組むのではなく、まずは実行計画を作りましょう。

【Q3】友達からメールが届いた。面白いサイトを見つけたとのこと。早速、リンクをクリックし、そのサイトをチェックした。

【A3】これが典型的な突発の仕事です。すぐに対応する必要はありません。

【Q4】クライアントから電話があった。緊急の依頼なので、すぐに対応しなければならない。

【A4】なぜ、どのように緊急なのかを明らかにしてください。クライアントの要望を無条件で100%受け入れることが、よい仕事の仕方であるとは限りません。

クライアントへのすばやい対応が本当に必要なら、そのたびに対応するのではなく、適切なシステムを作ることです。

上司からの突然の依頼は?

【Q5】上司から突然、仕事を依頼された。今日中に終わらせなければならない。

【A5】典型的な突発の仕事です。あなたの予定は完全に狂ってしまいます。もしも、こんなことが頻繁に起こるようなら、上司に抗議する必要があるでしょう。

【Q6】ここ数日、ある仕事にかかりきりだ。終わりが見えないので、その仕事は今日からアシスタントに任せることにした。

【A6】突発的な仕事です。計画を立てずに仕事を進め、さらに、今になって部下に押しつけるという罪を重ねています。これこそが上司が犯す仕事上の〝犯罪行為〞です。

【Q7】オフィスのコーヒーが切れてしまった。来客があるので、急いで買いに行かなければならない。気が利かない社員ばかりだ。

【A7】突発の仕事です。同情しますが社員個々人の気配りの問題ではありません。システムができていないことが、突発の仕事に翻弄される結果を生んでいるのです。

マーク・フォースター:ビジネス・コーチ

青木 高夫:博士(経済学)

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