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橋下徹「SNSの激しい口論で気をつけていること」 過激な発言でも、訴えられたのは棄却された1件のみ

東洋経済オンライン / 2024年4月11日 15時0分

そんな人の言い分はだいたいこうだ。根拠のない言いがかりをつけたわけじゃない。責せめられてしかるべき「事実」があるから非難したのだ。それのなにがいけないのか。

個々人の社会的評価は重い

──気持ちとしてはわからなくもない。

なにせ私たちは「ウソはいけない」と思って生きている。小さいころからそう教えられてきたし、後進にもそう指導しているはずだ。そして社会通念上、それはもちろん正しい。

でもだからといって、ありのままを公にさらしていいという理屈にはならない。

個々人の社会的評価というのはかくも重いのである。

繰り返すが、「公然と事実を摘示(提示)」した時点で責任を問われうる。かたや「事実」をともなわない非難(意見)は、言葉が過ぎないかぎり表現の自由だ。

名誉毀損の問題を考えるうえでなにより大切なのは、個々人が有する社会的評価の尊重だ。原則としてそれを貶める権利は誰にもない。それが名誉毀損の法解釈の原点である。

橋下 徹:弁護士、政治評論家

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