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トライトン「パジェロの代役」としての素質 乗り心地も良好「新たなSUVの選択」になるか

東洋経済オンライン / 2024年4月11日 12時20分

トラックというボディ形状も、子どもの頃“はたらくクルマ”が好きだった人には、アピール力が強い。それも事実といえる。

こうしてハイラックスが下地を作ってくれた市場に今回、登場したのが、三菱自の新型トライトンだ。トライトンも、ハイラックスのように歴史が長いモデルで、海外名「L200」としての初代モデル(日本名:フォルテ)は1978年に登場。現在は第6世代となる。

オフロード走破性と一般道での乗り心地の両立

トライトンは、2.4リッターディーゼルエンジンに6段AT搭載のクロカン型4WD。ボディサイズは全長5360mm×全幅1930mm×全高1815mm(上位モデルのGSR値)で、パワートレインといいディメンションといい、ハイラックスと多くの点で近い。

しかし、ハイラックスが競合でありながら、トライトンはまったくちがうマーケットを対象にしている。

「トライトンはドライブモードが7つあり、オフロード走破性が高いと同時に、一般道での乗り心地のよさにも自信を持っています」

三菱自動車商品戦略本部の増田義樹チーフプロダクトスペシャリスト(CPS)は、山梨県は本栖湖周辺でのテストドライブの機会に、そう語った。

それにしてもなぜ、これまでそれほど大きくなかったマーケットに、三菱自がトライトンを“あえて”持ち込んだのだろう。

三菱自が用意したプレス向けの説明をひもとくと、トライトンの可能性について「カスタマイズ」「オフロード」「キャンプ」「ファミリーユース」「アドベンチャー」「レース」「自転車」「バイク」「スノーボード」といったキーワードとともに書かれている。

簡単にいえば、「レジャーユースとしての用途も増加」しているというわけだ。注目すべきは「ダカールラリーで鍛えた4WD性能・堅牢性・信頼性といった“パジェロDNA“を継承」していると強調される点だ。

「実際、購買層の中には、これまでパジェロオーナーだった方もいらっしゃいます」と前出の増田CPS。

パジェロの技術志向の作りは、一定のファンを獲得してきた。ところが、欧米の排ガス基準への適合のむずかしさなどを理由に、2019年に生産終了。それでもパジェロのレガシー(遺産)は健在で、三菱自では「パジェロで培った」とうたう独自の4WD技術をトライトンに搭載している。パジェロの「新世代の代役がトライトン」とみることもできるのだ。

洗練の乗り心地を確認

はたして、トライトンのドライブ。操縦したとき感じる洗練性は、パジェロをはるかにしのいでいた。

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