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5人で「株式会社 嵐」設立が極めて画期的な理由 彼らは"日本人アイドル"のあり方を変えるか

東洋経済オンライン / 2024年4月12日 13時50分

しかし、もしライブやリリースなどファン向けのスポット的な活動にとどまったとしても、それを国民的アイドルの嵐がする波及効果は大きく、旧ジャニーズ事務所はもちろん他事務所のグループにも影響を及ぼすでしょう。

まず「所属事務所が違うメンバーが同じグループで活動する」こと。また、「会社を立ち上げて独立しつつ、前所属事務所とはエージェント契約でつながって円満な関係を保つ」こと。さらに「権利関係の問題をクリアして新旧の楽曲を歌う」ことや「それらが世間の理解を得られる」こと。

嵐がこれらを実証したら、今後は「アイドルグループが“解散”という形を選ばなくて済む」「解散や休止中のグループが『これなら活動再開できる』と思い直す」という可能性が高まるのではないでしょうか。

世界でも稀有なレジェンドアイドルに

それぞれ異なるスキルを持ち、40代までトップシーンで駆け抜けた彼らなら、「『嵐の後継者となるようなグループを育成する』という形でファンを喜ばせるかもしれない」。ある芸能事務所のマネジメント担当者がそんなことを言っていました。もちろんこれは何の根拠もない噂話に過ぎませんが、株式会社嵐の設立がそれほどの期待感を抱かせていることの証でしょう。

活動休止期間中の3年あまり、5人はリフレッシュやスキルアップなどの時間が取れたのではないでしょうか。また、ジャニー喜多川氏の性加害問題をきっかけに、あらためて嵐というグループやアイドルそのものについて考えたことは想像にかたくありません。

そのうえで「STARTOとの関係を保ちながら自立する」という決断をした彼らは今後ステージでどんな姿を見せるのか。仮にブランクでパフォーマンスに多少のかげりが見えたとしても、精神的なたくましさを増し、グループへの思いを再認識した彼らならファンを魅了させられるだろう……今回のコメントはそんな力強さを感じさせるものでした。

そして彼ら5人が活動頻度に限らず現役アイドルとして存在し続けることで、日本国内だけでなく世界でも稀有なレジェンドアイドルとして認識されていく可能性もありそうです。具体的な発表はまったくないにもかかわらず、業界関係者の間でこのような言葉が飛び交っているのは、やはり嵐が替えの利かないグループだからでしょう。

木村 隆志:コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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