「バランス感覚」悪い人に共通する"立ち方"改善法 まずは「チェックテスト」でバランス力を確認
東洋経済オンライン / 2024年4月13日 11時50分
テレビや雑誌などのメディアで健康情報を発信するトレーナーの坂詰真二さんが、疲れない体、引き締まった体、自信がもてる体を作るメソッドを伝授する本連載。今回のテーマは「“足”を変えると体が変わる」です。
簡単「体力チェックテスト」
新年度になり、スポーツやトレーニングを始めようと意気込んでいる方も多いことでしょう。実際に体を動かす前に、是非やっていただきたい簡単な体力チェックテストがあります。
【イラスト】運動を始める前にやってみよう、バランスを見る「体力チェックテスト」
<チェックテスト>
① 楽な姿勢で立ち、両手で骨盤を持ちます。
② 目を開けたまま右足を床から引き上げて30秒を目標にキープします。
③ 一旦足を下ろし、左側も同様に行います。
(※外部配信先ではイラストを閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)
いかがでしたでしょうか。
両側とも30秒できなかった方は 、運動をいきなり始めるのはケガなどのリスクがありますし、運動効率も上がりません。体を動かす前に注力すべきこと、についてお伝えしたいと思います。
片足立ちができない問題
片足立ちはバランス感覚を見るために行われる体力テストです。
バランス感覚を担うのは、視覚、耳の三半規管、そして立ち方です。このなかで加齢や運動不足で顕著に衰えるのが、立ち方。逆に、自分自身で修正することが可能なのも、立ち方です。
物体は、地面に接する面=支持基底面上に重心位置があればバランスが取れ、重心がそこから外れてしまうとバランスを失います。三脚を立てる際と同じ理屈で、地面と接する点を結んだ支持基底面が広い(足幅が広い)ほど安定します。
しかしそれは両足で立っている場合の話で、足幅を広げて立っている状態から片足立ちに移行しようとすると、重心が大きく横に移動するため、不安定になってしまいます。
人間は日常生活では両足立ちの状態なのだから問題ない、と思われるかもしれません。しかし、日常生活で最も多く行う運動である「歩行」は、片足立ちを交互に繰り返しています。足幅が広いと左右にフラフラと蛇行しながら移動するため、不安定な歩行になります。
つま先の向きにも着目したほうがいいでしょう。股関節の構造上、足幅を広くするほどつま先が外を向きやすくなります。
本来、足の親指の付け根にある拇趾球(ぼしきゅう)で地面や床を押し、その反作用を受けて前方へと進みますが、つま先が外を向いていると床を斜め後方に押すことになります。
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