「料金未納女性のゴミ屋敷」何度も片付けする事情 片付け費用を支払わず3回目の依頼をした女性
東洋経済オンライン / 2024年4月13日 12時0分
それに、部屋の写真を送ってもらったら前よりはゴミの量も少なく、費用も10万円台で済みそうでした。
じつは料金が未納のまま連絡がつかなくなる人はそれなりにいるんですが、それでもまた依頼の連絡をしてくれた人って過去に2人しかいないんですよ」(二見氏)
加えて、女性の依頼を受けた理由は、二見氏の過去にもあった。
自分の非を認めて謝ってきた人のことは許したい
中学を卒業してすぐに働き始めた二見氏。10代のころは少年鑑別所に入った経験もあるなど、両親や友人たちに迷惑をかけてしまった時期があった。
「当時、私はいろんな人に助けられました。本当に謝らなきゃいけないことをして、そのうえで実際に謝る勇気って計り知れないものです。昔の経験からその苦しさは私もわかっているつもりです。だから、自分の非を認めて謝ってきた人に関しては、1回は許そうと思っているんです。
経営者としてはダメかもしれないですけど、最初から突っぱねるのは簡単じゃないですか。この女性みたいな人たちを救ってあげることができれば、この業界はもっと繁栄していくと考えているんです」(二見氏)
また二見氏は現在の業界に入る前、友人と古着屋を開き、その経営に失敗したことがある。いろいろな支払いが滞り、クレジットカードを持てなくなったこともあった。
「私はそのとき家に帰ることができずに車の中で暮らしていました。でも、車のローンの支払いも遅れていたのでファイナンスサービスから『車を引き上げます』と連絡がありました。
ただ、この車を失ってしまったら本当に行くところがないので、担当の方に謝って『分割してでも必ず払っていくのでそれだけは待ってください』と頼み込んだんです。
その方が私を信じてくれたおかげで救われました。そういう経験もあって、この女性を信じました」(二見氏)
1回目の未納分と2回目の費用を合わせると24万4000円。2回目の作業後に端数の4000円が振り込まれたが、そこから支払いはパタリと途絶えた。
女性がその胸中を告白する
「○○(女性の名前)さんを信じて作業させていただいた分かなりショックです」
二見氏が女性にそうLINEを送ると、翌日「支払いが滞っている経緯や自分の気持ちを説明させてください」と返事が来た。支払いをせずにそのまま連絡がつかなくなる依頼主はこれまでに何人もいた。しかしこの女性は、連絡はつく。払う意思はある。二見氏は女性に直接会うことにした。
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