2浪早大「街歩くな」親がひた隠しにした彼の失敗 浪人してよかった一方、唯一後悔したことも
東洋経済オンライン / 2024年4月14日 7時0分
「最初に受けたセンター試験こそそんなにできませんでしたが、次の私立大学と立教大学は合格しました。試験に慣れるために受けた私立大学では90分の試験時間が与えられている科目を30分で全部解き終わったのですが、周囲の受験生はまだ考えているのがわかったので、ちゃんと実力がついてるんだなという実感が沸き、自信になりました」
立教大学と、2年連続落ちた同志社大学に合格し、ついに私大でいちばん試験日程が遅い早稲田の受験を迎えます。
政治経済学部・商学部・教育学部・社会科学部の4つに出願し、「これだけ自信あって落ちたらもうダメだな」と思うほど、やりきったという思いを抱えて臨んだ早大受験。
いちばん最初の発表だった教育学部の合否発表を現地で見た彼は、ようやく追い求めた第一志望大学の合格を確認することができました。
「友達の家から見に行ったのですが、うれしかったですね。最初はあれだけ嫌いだった勉強が、途中から楽しくなっていったから、ここまで続けることができたんだろうなと思います」
政治経済学部はダメだったものの、商学部と社会科学部にも合格していた原さんは、商学部に進学することを決めて、浪人生活を悔いなく終わらせました。
2年の浪人生活が自信になったという原さんは、早稲田大学商学部に入学してから「人がやりたくないことを率先してやるようになった」と語るように、福岡学生稲門会とアウトドアサークルの2つで代表を務めるなど、精力的にいろんな人と関わり大学生活を謳歌します。
コピーライターとして活躍
また大学で受けた広告論の授業でコピーライターになるという将来の方向性も定まり、優秀な成績で大学を4年で卒業して、東急エージェンシーに入社しました。
会社で配属されたのは営業職だったものの、業務時間外に自身でコピーを書き続け、入社4年目に東京コピーライターズクラブ(TCC)の新人賞を受賞してクリエイティブ局へ移り、自分の力でコピーライターへの道を拓きました。
数多くのテレビCMやグラフィック広告に携わったあと、パイロンを経てフリーランスとなり、クリエイティブユニットのシカクを結成して現在に至ります。
現在、「好きなことを仕事にできて、大変幸せです」と語る彼は、浪人の2年を過ごしてよかったと語ります。そのよかった理由は「努力の方向性を戦略的に考える姿勢が身についた」ことと、また、頑張れた理由については「楽しかったから」と答えてくれました。
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