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2浪早大「街歩くな」親がひた隠しにした彼の失敗 浪人してよかった一方、唯一後悔したことも

東洋経済オンライン / 2024年4月14日 7時0分

「2浪して、何をすればいいかを具体的に考えるようになったことが、現在の仕事にも生きています。たとえば、企業のブランドデザインを考えとき、何が足りないのか、何が必要なのか?をまず考えるのですが、それは2浪目でできたやり方ですね。

人間の成長度合いには差があるので、自分は20歳まで受験勉強をしてよかったと思うんです。18歳で受かった方は、『よくそんな早く成熟できたなぁ』と感心します。

もし、自分が現役・1浪で実力以上の大学にたまたま受かっていたら、なんとかなると思って手を抜く人生になったんじゃないかなと思うので、偶然でも受からなくてよかったのかなと感じますね。2浪目で受かったのには、ちゃんと理由があったのだと思います」

留学することができなかった

しかし、2浪して1つだけ残念だったこともあるようです。

「以前から留学をしたいと思っていたのですが、結局できませんでした。実は高校を卒業する前に、親父に『(キミに)6年やる』と言われていたんです。

『浪人して大学行くのもいいし、どこか留学するのもいいし、大学院行くのもいいから好きに使えよ』と。自分はその2年を浪人で使ってしまったので、留学させてほしいとは言い出せなかったんですよね。いま自分も年月を経て、子を持つ父親の立場となったので、自分の意思で選べる環境を子どもに作ってあげようと思っています」

「いい大学に行っておけば、その先がある」という原さんの父親が受験の中で敷いたレール。18歳までただ大学を目指すのが当然だと思っていたからこそ、浪人して初めて自分の意思が芽生え、物事への姿勢や考え方が変わり、今の仕事につながっているのだと感じている原さん。

そして、自身の経験から、現在父親となった彼自身も、子どもが自分の意思で後悔のない選択ができる環境を整えようとしているのが伝わりました。

原さんの浪人生活の教訓:成熟する速度は人によって違う

濱井 正吾:教育系ライター

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