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ゴルフ界のジェンダーギャップは埋められるか 女性ゴルファーの半数近くが「理不尽」を経験

東洋経済オンライン / 2024年4月14日 9時0分

アンケートに応じてくれたのは、全国28都道府県の20代から80代までの567人。最も多かったのが50代の233人。ゴルフをやっている人は471人だった。

また267人が「ゴルフ歴でブランクがあった」と答えている。その理由は以下の通りだった。

「ゴルフをする中で『女性だから』という理由で理不尽な思いをしたことはありますか?」という設問については、「ない」が265人。ちょっとホッとしたが、半数近くは理不尽を感じている、感じたことがある、という。

その理由は「用具にバリエーションがない」(84人)、「ティーイングエリアの使用に言いがかり」(71人)、「他のゴルファーからの扱い」(65人)と続く。

「ティーイングエリア」とはホールで最初のショットを打つ場所のこと。飛距離のレベルによってティーマークでいくつかに色分けして設定され、一般男性用のレギュラー(ホワイト)ティー、女性用のレディス(レッド)ティー、シニアティー(ゴールド)などがある。

ティーイングエリアについてはレギュラーティーからプレーしようとしたら、「女だから“赤”からだろう」などの言いがかりをつけられた例が多いようだ。

具体的なコメントを拾うと「女性用トイレが少ない」や、「ロッカールームや浴室が男性よりも貧弱」など施設面についての不満がある。

施設面は改善していけるだろうが、女性ゴルファーに対する偏見は一朝一夕に解決しない。

実際、コメントを見ると、コンパニオンやキャディのように扱われた、という人や、「女性のくせに」や「ゴルフをする余裕がある生活をしている」といった嫌味を言われた人もいた。指導してあげる、と近寄ってくる「教え魔」の存在に嫌気をさす人もいる。

また「前が詰まっているのに、後ろの組から遅いと怒鳴られた」といったコメントからも、女性であるがゆえの理不尽さが感じられる。

逆に「『女性だから』いう理由でいい思いをしたことはありますか?」という設問では、「レディスデーや特典でお得」が169人で最も多かった。

「ジェンダーフリー」が問われている

「今後ゴルフ業界やゴルファーの考え方で『こんな風に変わったらいいのに』と思うことはありますか?」という設問で、最も多かったのは「気軽さに関して」の63人。

具体的なコメントとしては、「スループレーのゴルフ場が増えるとうれしい」「気軽な2バッグス制」「ゴルフをしたいけど環境や仲間がなかったりするので1人でもできるぐらいのラフな環境になれば」「カジュアルに行けるコースを増やしてほしい」などがあった。

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