北海道から近畿まで「新規開通」の高速道路6本 区間は短くても利便性の高まる路線が続々開業
東洋経済オンライン / 2024年4月16日 12時10分
マイカーを所有しているドライバーの中には、クルマの故障などの際に救援をお願いすると来てくれるJAF(日本自動車連盟)の会員になっている人も少なくないだろう。そのJAFの会員向け機関誌である『JAF Mate』の編集部から、2024年4月発刊の号に記事を書いてほしいという依頼があった。
内容は、2023年度に新規開通した高速道路の解説だ。かつて『JAF Mate』は年10回発刊されており、そのときには毎号、新規開通した高速道路の情報が地図付きで掲載されていたが、季刊になった現在、その情報は掲載されなくなっていた。
ところが、読者からそのコーナーを「復活させてほしい」という声があり、今回それに応えて、1ページまとめてその情報を掲載することになったのである。
能登半島地震の被災路線も順調に延伸
すでにお手元でご覧になっている方もいらっしゃると思うので重複は避けたいが、2023年度は、北は日本海沿岸東北道の遊佐比子IC~遊佐鳥海IC間(6.5km)から、南は九州中央道の山都中島西IC~山都通潤橋IC(10.4km)まであわせて5区間が開通した。
一つひとつの区間は短いが、重要な高速道路の延伸が含まれており、地域にとってはより早く、より安全に移動できるようになったことだろう。
個人的には、2023年9月に開通した能越道、のと里山空港IC~のと三井IC間が、距離は4.7kmと短くてもこの年度に起きた大きな災害と関係が深いという意味で、印象的な開通であった。
それは翌年、つまり2024年の元日に起きた能登半島地震で被災し、交互通行などを行いながら、復興に向けた人々と物資の移動の一助となった区間であるからだ。
中山間地域も多い能登半島で、今回の地震による一般道の被害は大きく、長く孤立した集落も少なくなかった。主要な国道も、がけ崩れや道路の地割れなどで、地域を結ぶ役割を果たせなかった。
高架や盛り土などでそうした被害を受けにくい、あるいは受けたとしても迅速に復旧が期待される災害時の高速道路の役割が、あらためて確認できたように思われた。
2024年度は6本の高速道路で新規開通あり
さて、『JAF Mate』の記事では、本文ではほとんど触れていないが、2024年度の開通予定の区間を表形式で掲載している。こちらのほうも地元の方々を中心に開通を心待ちしていると思われるので、少し解説を加えたいと思う。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
愛・地球博から約20年“夢の道路の続き”ついに動く 「名古屋瀬戸道路の“側道”」東名の南側へ
乗りものニュース / 2024年7月6日 8時12分
-
中部-北関東の“スーパー短絡路”完成はいつ? カギを握る「新山梨環状道路」いまどうなっているのか
乗りものニュース / 2024年7月5日 8時12分
-
阪和道延伸「紀伊半島の最南端」で困難発生中!? 「謎の岩だらけ」で「5倍の時間」必要!? ぐるり一周のハイライト区間「すさみ串本道路」どうなる
くるまのニュース / 2024年6月21日 7時40分
-
謎のぐるり高速「横浜環状道路」計画って何だ!? 圏央道~保土ヶ谷BP~第三京浜ぜんぶ繋がる!? 完成はいつになるのか 一部は開通済み
くるまのニュース / 2024年6月12日 16時40分
-
圏央道「横浜延伸」いつになったら開通するの? 工事は進んでるの? 悲願の「首都高湾岸線」直結がいまだに完成しない理由とは
くるまのニュース / 2024年6月10日 16時40分
ランキング
-
1「ぐっすり眠れない人」今すぐ摂るべき5つの食材 「眠りを誘うホルモン」が睡眠の質を高める
東洋経済オンライン / 2024年7月6日 21時0分
-
2日産新型「セレナ“ミニ”」登場は? シエンタ&フリード対抗の「小型ミニバン」は? 実はあった「小さな3列車」 ユーザーの声いかに
くるまのニュース / 2024年7月6日 7時40分
-
3何もしてないのに「バッテリー上がり」した! 真夏の「突然のトラブル」どう防ぐ? いつか起こり得る「エンジンかからない」どう対処するのがOKか
くるまのニュース / 2024年7月6日 18時10分
-
4ワークマンの「暑い日に履きたい、通気性抜群のシューズ」3選 980円の「ボーンサンダル」はカワイイ&歩きやすい
Fav-Log by ITmedia / 2024年7月4日 5時55分
-
5値上げラッシュに打ち勝つ!電気&ガス代が家計を圧迫「夏の光熱費節約」プロ技10
週刊女性PRIME / 2024年7月6日 11時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください