伝説の投資家・本多静六が指南「積立投資の王道」 悲観的な想定でも、無理なく「億り人」になれる
東洋経済オンライン / 2024年4月18日 9時0分
実にシンプルで効果が大きい積立投資。ただ、実際に億り人になったという成功者は限られます。積立投資を始めるのは簡単ですが、長く続けるのは容易ではないからです。
急にお金が入り用になったり、給料が減ったりして、「今月はいったん休んで、時機を見て再開しよう」と考えたりします。また、株価が下落すると怖気づいて「いまのうちに売っておこう」と思います。
しかし、「継続は力なり」。家計が楽な時も苦しい時も、株価が上がった時も下がった時も、淡々と機械的に買い続ける必要があります。早く始めて長く続けるのが、積立投資で成功するための鉄則です。
下のグラフを見てください。どのケースも50歳くらいまでは資産残高が1億円未満でさほど大きな差はありません。ところが、1億円を超えるあたりから増え方に大きな差が出てきます。
これは、複利効果によるものです。積立投資では、投資収益が残高に上乗せされるので、複利効果が働き、時間が経つほど、また利回りが高いほど資産の伸びが大きくなります。時間を味方につけて複利効果を得るのが、積立投資の本質です。
世界一の投資家ウォーレン・バフェットは、11歳から投資を始めて現在93歳です。資産残高は52歳の時点で3.76億ドル、現在1369億ドルです(フォーブスより)。つまり、現在の資産のうち前半41年間の分はわずか0.3%、後半41年間で残り99.7%を積み上げました。バフェットは積立投資ではありませんが、複利効果の偉大さがわかります。
株価がずっと下がり続けたらどうなるの?
ところで、「株価が上がり続ける前提になっているけど、株価が下がり続けたらどうなるの?」と疑問に思われたかもしれません。株価がずっと下がり続けたら、資産額は積立額より目減りします。積立投資なんてしなければ良かったという話になります。
しかし、株価が下がっても、底値をつけて反転したら、素晴らしい運用成果がもたらされます。簡単な数値例を紹介しましょう。
たとえば、毎年100万円を日経平均に投資するとします。いま4万円の日経平均が毎年2000円ずつ下がって、19年目に4000円になり、その後反転し、毎年2000円ずつ上がって27年目に2万円まで戻るとします。
日経平均は、4万円から27年目に2万円に半減しましたが、さて、資産額はいくらになったでしょうか。
答えは4026万円。積立総額2700万円(100万円×27年)の1.49倍に増えています。
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