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TKO木本、投資トラブルで失った「本当に大切な物」 億単位の借金を抱えた以上の「喪失感」だった

東洋経済オンライン / 2024年4月19日 14時0分

投資トラブルで億単位の借金を抱えた木本武宏さん。彼が言う、お金を失ったこと以上に「喪失感」を感じることとは?(写真:builderB/PIXTA)

2022年から2023年にかけて、被害総額約7億円にも及ぶ、投資トラブルで話題となったお笑いコンビ・TKOの木本武宏さん。長年所属した松竹芸能を退社するなど、大きな変化がありました。そんな木本さんが語る”戒め”とは?

木本さんの書籍『おいしい話なんてこの世にはない どん底を見たベテラン芸人がいまさら気づいた56のこと』より一部抜粋・再構成してお届けします。

投資はギャンブルではないと思っていた

TKOとして芸能活動を再開してから、まず立ち上げたのがYouTubeの「TKOチャンネル」です。いまだに、いろいろと作法を学びながら試行錯誤を重ねていますが、以前から親しくつき合ってきた芸人さんと「相互乗り入れ」のコラボを数多くやらせていただきました。

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そんな中、勝俣州和さんのチャンネルでこんな意味の指摘をされました。

「投資なんてギャンブルなんだから、それが失敗したからといって、あれこれいわれるのはおかしい。木本くんだって責任取る必要ないじゃん」

その言葉に、僕はハッとしました。

そして思い知らされました。投資とギャンブルが傍からは同じように見えるのだと。僕は、FXや不動産への投資をギャンブルとは考えていなかったからです。

騒動になってあちこちから指摘を受けましたが、僕がお金を預けた人間は、金融商品取引法の届出登録すら行っていませんでした。違法な無登録業者だったのです。恥ずかしいことに、僕はそうした投資に関する法律すら確認をしていませんでした。

それを考えると、勝俣さんのご指摘は至極ごもっともで、「ぐうの音」もでませんでした。

すべて後出しの「いいわけ」ですが、僕はギャンブルにはまったく興味がありませんでした。あるロケで韓国の釜山に訪れたときも、取材を終えた後に、「チップを渡しますから、カジノで遊んでみたらどうですか」と誘われました。僕はピクリとも食指が動くことはありませんでした。

芸人としての将来の不安

そんな僕が、投資にのめり込んでしまったのは、「ビットコインバブル」を経験したからです。芸人としての仕事の先行きに不安を覚えた僕は、「もっと投資をしよう」と考えました。芸人としてそこそこ忙しくしていましたから、時間をかけてじっくりと取り組めないと思い込み、そんな道に走ってしまったのです。

また、暗号通貨の取引に失敗した現実が、僕の心に火をつけました。自分が子どもの頃からあった「一番になってやる。誰よりも詳しくなってやる」という負けん気が発動したのです。本も何十冊も読み込みましたし、プロの話も聞きました。投資に興味を持つ仲間たちと”研究会”を開いていて、そこで身につけた知識を披露すると、

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