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無添加、オーガニックにこだわると健康害する訳 「ジャンクなものも食べてもいい」と自然食品店の店長

東洋経済オンライン / 2024年4月20日 16時0分

⾷品添加物とは、「⾷品を製造する際に添加する物質」のことを言います。その目的は主に、⾷品の加⼯(⾊づけ・味つけ・⾹りづけなど)や保存のために使われているものです。現代の⾷生活は⾷品添加物なしでは成り立たないといわれるほど、さまざまな⾷品に使われています。

たくさんの種類がありますが、厚生労働省は大きく4種類に分類しています。このうち、「既存添加物」「天然⾹料」「一般飲⾷物添加物」は天然添加物と位置づけられています。

植物や海藻、昆虫、細菌などからつくられているものですが、その製造過程では薬品などが使われる場合もあります。対して、「指定添加物」は主に石油を原料として化学合成されたものもあるため、合成添加物と呼ばれることが多いです。

なんのために食品添加物を入れるかと言うと、保存性を高めたり、製造⼯程を省略したり、味を調整したり、栄養を補強したり、⾊をつけたりなどの理由があります。

また、何よりのメリットはコストダウンです。たとえば味噌や醤油、加⼯品も、伝統的な素材や方法では時間や材料費がかかり、その分値段が上がってしまいます。

その点、添加物は安価なので、その力を借りて製造法を変えることで商品のコストダウンにつながっているのです。着⾊料や⾹料なども昔は天然の素材が使用されてきましたが、化学合成した添加物に置き換えることで、より簡単に、より安く、より幅広い商品がつくれるようになっているんですね。

言うなれば添加物とは、伝統的な食品を大量⽣産する際に⽣まれる「足りないもの」を補うための補助役だとも言えます。

添加物を複数種類とり続けた場合どうなる?

では、添加物にデメリットはないのでしょうか? 議論が続いているところですが、デメリットがまったくないとは言い切れません。

まず、多くの⼈が心配するのは「身体は大丈夫なの?」ということでしょう。その点、使用されているすべての食品添加物には安全性が認められています。1つひとつの添加物や各種製品については、「これくらいの用量なら⼈体に問題はないですよ」と判断されているのです。

ですが、懸念が残るのは、「日常的に複数の食品添加物をとり続けるとどうなるのか?」といったことは統計的に調べることがむずかしく、不透明な部分があることです。

たとえば、食パンに使われているのが保存料1つだけならば、「はい、食べても大丈夫です」と言えるのですが、たいてい添加物は1つではありませんよね。防カビ剤、pH調整剤、⾹料、乳化剤など、さまざまな添加物が入っています。しかも、そのパンの小麦が遺伝子組み換えだったら? その小麦にポストハーベスト農薬が残留している場合は?

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