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新橋・ほりうち「590円朝ラー」で過ごす大満足の朝 スーツ姿の男性たちに交じり、一日をスタート

東洋経済オンライン / 2024年4月20日 7時0分

「朝ぞうすい」は、ラーメンスープにごはんをドボンと落としたダイナミックな一品。具材は溶き卵とねぎのみの潔さです。

「ラーメンを食べた後に、残ったスープにごはんをドボン!」という食べ方を好む猛者ならわかると思いますが、ラーメンスープと米の相性は最高なのです。

税込470円という価格設定は、「朝らぁめん」の税込590円がお得すぎるため割高に感じるかもしれませんが、さにあらず。麺を食べずに一足飛びで、ラーメンスープでごはんを食す。まかない飯とか裏メニュー的な、背徳のおいしさをワンコイン以下で楽しめてしまうところがいいのです。

ラーメンスープがおいしいからこそ、シンプルでもうまい

食べる前は「ラーメンのスープをぞうすいにしたら塩辛すぎるんじゃないか?」と、ちょっと不安に思っていたのですが、心配ご無用。

溶き卵とごはんのでんぷん質が、ラーメンの塩気をまろやかにしてくれて、スープがやさしい表情に。最後の一口まで飲み干せるスープに変身するのです。

もともとのほりうちのラーメンスープがおいしいので、スープとごはんだけでも、もちろんおいしい。

れんげですくって、ごはんと一緒にすする。溶き卵がとろけてトゥルンとした喉越しや、青ネギのピリリとした辛味が程よいアクセントになり、あっという間に完食です。

朝7時からサラリーマンでにぎわう平日店内

新橋はオフィス街で、土日は閑散としているため、「らぁめん ほりうち」の朝メニューも平日のみの販売です。平日の朝7時すぎ。

店に入ると厨房をぐるりと囲むように配置された、15席ほどのカウンター席は1席とびにすべて埋まっていました。

座っているのはすべて男性で、年齢層は20代から60代までさまざま。半分以上の人がスーツ姿です。「私服通勤や、オフィスカジュアルが広まりをみせても、やはり営業職はスーツなのだな」と、改めて気付かされます。

昭和のラーメン店さながらの店内には、とんこつのちょっと臭いけどたまらなく食欲をそそる香りが漂い、厨房では大きなずんどう鍋からゆげがもくもく、調理場にはざるにゆで上がったほうれん草がてんこもりに積み上げられています。

BGMはジャズでもなければ歌謡曲でもなく、ラジオのAMチャンネル(今はFM放送ですが)から、おじさんDJのおしゃべりが流れています。

カウンター席は脅威の回転率で、1人入店すると1人が出て行き、2人入店すると3人が出ていく。つねにカウンターの半分が埋まっている状態ではあるものの、行列はできません。

【画像】めっちゃ美味しそう…「朝ラー」の写真を見る(13枚)

全員が黙々と平らげて、入店から10分たらずで出ていく。肩で風を切ってのれんをくぐる戦う男たちの後ろ姿を見送りながら、ラーメンをすする朝です。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。

大木奈 ハル子:ブロガー・ライター

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