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中年夫婦が決断「30→25平米」仰天引っ越しの内情 「6畳1Kの単身者向け」も読めば理由に納得…?

東洋経済オンライン / 2024年4月21日 7時10分

かかりつけの病院までは決して遠くはないものの、夫は抗がん剤の影響で感染症にかかりやすく、電車・バスを極力使わずに暮らしています。手足の痺れも強く、自転車にも乗れなくなりました。つまり移動手段はほぼタクシー。となると、タクシー代もバカにならない。

さらに入院する頻度も上がり、入院期間も長引くようになってきました。こうなってくると入院時に見舞いの往復がラクになるというのも大切です。夫が入院した場合、妻は着替えだジュースだプリンだと、あれこれ持って病院と家を往復することになるので、タイムロスは相当なストレスになります。

通院時のタクシー代を節約できるのはもちろんのこと、家族の負担を減らすためにも、病院は近い方がいい、これ絶対!!

新居選びの条件2:価値が下がらないこと

私は「家は買った時がピークで、住めば住むほど価値が落ちていく」というのが、常識だと思っていたのですが、東京はさにあらず。築50年でも60年でも、立地が抜群によければ価値は落ちません。

古くなっても都心の駅チカ(駅徒歩7分以内)で、複数の路線へのアクセスが可能なら、10年住んでも買った値段と同じぐらいの価格で売れるマンションって結構あります。そこに住めば、実質家賃は0円。厳密に言うと税金などもろもろありますが、それを加味しても賃貸より全然安く住めたりします。

そうなると「持ち家は簡単に売れないから、家を買ったらそこに定住しないといけない」という固定観念も覆されます。売っても損をしないから、賃貸と同じぐらいの気軽さで引っ越しすることも可能です。軽快なフットワークで「病院を転院するから引っ越そう」なんてこともできちゃいます。

引っ越し先の利便性について触れておくと、当然のことながら徒歩圏内の生活インフラはバッチリです。街は大いに賑わい、徒歩圏内で買い物も外食も事足りる、不便のない住環境が整っています。

「大病院徒歩圏内」で「価値が下がりにくい都心部の駅チカ」という条件に見合う、予算内の物件は25㎡しかなかったというのが、新居選びの真実です。さらに付け足せば、築年数も相当古い。以前のエッセイでも触れましたが、10年前にほぼ無一文で結婚した私たちがいかに節約しようとも、買えるマンションなんてたかがしれているのです。

国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」では、2人暮らしでゆったり暮らせる広さ(誘導居住面積水準)は55㎡とされています。同じ金額を出せば、田舎の方の駅はずれのマンションなら買えなくはないかもしれません。でも利便性は失われます。

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