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「5浪京大」彼女の合格導いた"80歳恩師"との別れ 予備校を転々としていた彼女、恩師の教えとは

東洋経済オンライン / 2024年4月21日 7時0分

4浪目で出会った運命の先生。80歳の先生が教えてくれたこととは。※写真はイメージです(写真: HiroSund / PIXTA)

現在、浪人という選択を取る人が20年前の半分になっている。「浪人してでもこういう大学に行きたい!」という人が激減している中で、浪人はどう人を変えるのか。また、浪人したことで何が起きるのか。 自身も9年間にわたる浪人生活を経て早稲田大学の合格を勝ち取った濱井正吾氏が、さまざまな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張ることができた理由などを追求していきます。

今回は大阪府の私立中高から1浪で大阪大学外国語学部に入学したものの、3日で休学。予備校を転々としながら仮面浪人を続け、5浪で京都大学法学部に合格したにこにこさん(仮名)にお話を伺いました。

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80歳の先生が導いた京大の合格

今回お話を伺った、にこにこさん(仮名)は、5浪で京都大学法学部に合格した方です。

【写真】80歳の恩師とやりとりした数学のメモ

ずっと京大を目指して受験勉強をしてきた彼女でしたが、苦手だった数学の成績が足を引っ張り続け、浪人の年数を重ねてしまいました。

しかし、4浪目で入った予備校の80歳の数学講師が、彼女の考え方を劇的に変え、合格の礎を作ったのです。

80歳の先生が彼女に伝授したこととは何だったのでしょうか。そして、彼女は5浪をしても、なぜ京都大学の合格を諦めなかったのでしょうか。彼女の熱意の根幹に迫っていきます。

にこにこさんは経営者の父親と、専業主婦の母親のもと、大阪府で生まれました。教育熱心な家庭で、幼少期からたくさん勉強をしていたこともあり、私立の小学校に通ったそうです。

「小学校に入ってからは、幼少期から通い続けていた七田式教室を含め、ピアノ・水泳・英語の習い事をしていました。習い事があるので、自分の自由な時間はなかったですが、やらされていた感はありませんでした。習い事には、むしろ遊びに行っている感覚だったので、楽しかったですね」

テストの成績も悪くなかったそうで、小学校4年生になると浜学園に入り、中学受験の準備を始めます。

関西有数の難関女子校である神戸女学院中学部を目指した彼女は、第1志望の神戸女学院と第2志望には落ちてしまったものの、なんとか第3志望の中高一貫校に合格しました。

しかし、第1志望校・第2志望校に落ちてしまったことは、大きな心のしこりとして彼女の中に残り続けることになります。

中学受験の挫折によって、入学して間もない1年生から大学受験での挽回を意識し始めた彼女。ところが「学校の授業の間に、塾の課題をやらないと、塾の授業についていけなかった」ため、学校での成績は下がってしまったそうです。

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