「女子アナいじり」?フジ久々の特番は時代錯誤か 4年ぶり「さんまの推しアナGP」で考えた
東洋経済オンライン / 2024年4月21日 10時40分
それまで放送されていた1990~2001年の「女子アナ新年会(大宴会)」シリーズ、2002~2008年の「草彅・おすぎとピーコの女子アナ」、2009~2013年の「草彅剛の女子アナスペシャル」は“女子アナ”を前面に打ち出したものでしたが、さんまさんがMCになった2019年2月の時点で、ある程度ジェンダーの問題は解消されていました。
ルッキズムに関しても同様で、かつては「美人女子アナ」と言われるメンバーを並べて競わせたり、女性タレントと料理などで競わせたりなど、外見や「女性らしい」と言われることをフィーチャーする演出が見られましたが、近年では1人ひとりの個性を引き出すようなものに変わっています。
「フジテレビはまだこんなことをしているのか」という声をあげた人は、特番を見ていないのか。それとも、かつてのイメージが強すぎるからなのか、このような変化に気づいていないのでしょう。アナウンサーの中にはバラエティの現場をよく知っているからこそ、盛り上げようとして空回りしたり、悪目立ちしたりする人もいますが、さんまさんの話術もあって「親しみが持てた」などのポジティブな声があがるようになりました。
視聴者層も以前のような男性メインとは言い切れず、女性層やファミリー層などを含めた幅広いものになりましたし、「年に1度、ふだん情報番組やバラエティで見ているアナウンサーの意外な一面を知る特番」というニュアンスで放送されているのです。
「タレント気取り」が許されぬ状況
それでもアナウンサーがバラエティ出演すると、必ずと言っていいほど、「タレント気取り」「会社員のクセに勘違いもはなはだしい」「そんな時間があるならアナウンスの技術を磨け」などの厳しい声があがります。
しかし、これらの見方も主に1990年代から2000年代にかけての“女子アナブーム”のインパクトやイメージを引きずっているからではないでしょうか。前述したようにフジテレビのアナウンサー特番は、2013年1月の「草彅剛の女子アナスペシャル2013」から2019年2月の「さんまのFNSアナウンサー全国一斉点検」まで6年間放送されませんでした。
当時は録画機器の発達に加えてネットコンテンツが浸透して、各番組の視聴率は軒並みダウン。タレントと同等レベルの人気を持つスターアナウンサーが誕生しづらくなり、年末恒例の「好きなアナウンサーランキング」は20代の若手より30代以上の中堅・ベテランが上位を占めるようになりました。「タレント気取り」と叩かれがちな若手アナウンサーたちが勘違いできるような状況ではなかったのです。
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