長期で1億円も目指せる「新NISA時代」の資産運用 投資信託の純資産は過去最高の227兆円
東洋経済オンライン / 2024年4月22日 7時0分
日経平均株価が34年ぶりに史上最高値を更新。新NISAもスタートするなど、資産運用には絶好のチャンスが到来している。『週刊東洋経済』4月27日-5月4日 合併号の第1特集は「1億円を目指す 資産運用大全」だ。今や資産1億円も夢ではない。
「いよいよ歴史的瞬間が来る」
【図解】ブラックマンデー、リーマンショック… 日経平均株価40年の軌跡
2月22日。この日の東京株式市場は、米国の半導体大手エヌビディアが予想を上回る決算を発表したことで寄り付きから日経平均株価が高騰、市場関係者は浮き立っていた。
岩井コスモ証券の株の売買注文を受け付けるコールセンターでは、株価を示す電光掲示板を職員たちが食い入るように見つめていた。
10時16分、バブル期の1989年12月29日につけた日経平均の終値3万8915円87銭を上回ると、「おー、史上最高値更新!」との大きな声が響き渡り、拍手が湧き起こった。準備されていたくす玉も割られ、34年ぶりの最高値更新を祝った。
後場の取引が始まると株価はさらに上がり、ザラバ(取引時間中)の最高値も突破。その後も株価の上昇は止まらず、前日より836円52銭高い3万9098円68銭で引けた。
「バブル期とはまったく違う」
この日、大和証券グループ本社の中田誠司社長(当時)は、「バブル期のときとはまったく違う冷静な判断の下につけた株価だと思っている。もう失われた30年とか、(最高値は)3万8915円だったとか、今後言わないほうがいいのではないか」と高揚した表情で語った。
その後も日経平均は上がり続け3月4日には史上初の4万円台に突入。市場関係者からは、「これはあくまで通過点で、長期で見れば10万円超えも夢ではない」との声も上がっている。
動き始めた個人マネー
実に34年ぶりとなる最高値更新に沸く株式市場だが、これはさまざまな追い風を受けた結果だ。
下図を見ていただきたい。これは、株高の主な要因をまとめたもの。まず大きいのは歴史的な円安と、米国の株高といった市場要因だ。さらに中国経済の減速により、中国に集中していたマネーが日本市場にシフトしていることも大きなインパクトとなっている。
そして、貯蓄から投資へのシフトを促すために2014年から始まったNISA(少額投資非課税制度)が、今年1月から年間投資上限額が拡大されたり非課税の期間が無期限になったりするなど拡充されたことで、個人マネーが株式市場に流入した。
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