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スキルが高く愛想が良くても「低評価」のなぜ とめどない仕事の数々をいかに整理できるか

東洋経済オンライン / 2024年4月23日 13時0分

2人の仕事ぶりの決定的な違いを一言で言えば「場当たり的かどうか」ということに尽きます。

ジョーの仕事はすべてが場当たり的です。「1日に何台修理するか」「今日、どんな修理をするのか」「このクルマの修理はいつ完了するか」。すべては状況次第です。

ミックの場合も、お客さんからの依頼がいつ来るかわからない点は同じですが、依頼が来たら、すぐに仕事を整理します。それで場当たり的な要素をなくしているのです。

不測の事態があっても、即座に仕事のシステムに組み込んで対応するようにしているということになります。

自分と仕事の間に距離を取る

では、ミックは、いつ来るかわからない仕事をどうやって整理しているのでしょうか。

答えは、ミックは「自分自身と仕事との間に距離を置いている」です。別の言い方をすれば、次々に来る仕事を入れる「バッファー・ゾーン」を設け、そこで一度整理しているのです。

ジョーには、このバッファー・ゾーンがありません。だからジョーは、仕事が来たらその都度、反応するしかないのです。

バッファー・ゾーンを持っているミックは、新しい仕事との距離を置くだけではなく、そこで仕事を整理しています。

距離を置くだけなら仕事を「先送り」してため込むだけになります。実は、この「距離を置くこと」そして、そこで「仕事の整理をすること」が優れたシステムの基本になるのです。

EXERCISE → 新しい仕事にすぐ反応しない

夕方、今日1日を振り返り、発生した仕事にすぐ反応したことがなかったか、考えてみてください。

● パソコンにメール着信の表示が出たので、仕事をやめてメールを読んだ。
● プロジェクトの仕事に手をつけず「忙しいだけの仕事」ばかりした。
● クライアントから電話で要望があり、仕事を中断して依頼に応えた。
●上司から仕事を命じられ、その日の予定をすべて変更した。
●「面白いウェブサイトがある」と聞いて、仕事を中断してそのサイトを見た。
● 忘れていた仕事を思い出したので、予定を変更し、それに取りかかった。

このようにすぐに仕事に反応するような状況はいろいろあります。思いつくものをすべて書き出してみてください。

マーク・フォースター:ビジネス・コーチ

青木 高夫:博士(経済学)

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