「金利のある世界」が到来したら起こる生活の変化 日銀正常化によって、日本はどう変わっていくのか
東洋経済オンライン / 2024年4月23日 8時0分
しかし80年代から90年代にかけて、相次いで中央銀行が債務超過に陥った下記の国では、すさまじいインフレに見舞われている。金融危機や財政政策が原因で債務超過に陥ったケースだ。
・ジャマイカ……22.6%(平均インフレ率)
・フィリピン……11.8%(〃)
・ベネズエラ……29.9%(〃)
われわれの生活はどうなってしまうのか
中央銀行というのは、紙幣を発行する銀行を意味する。その銀行が借金を抱えていれば、当然ながらその通貨は安く評価されていく。格付けも下落していく。日銀が債務超過に陥るということは「円安」「インフレ」を連想せざるを得ないわけだ。
結局、そんな事態を防ぐためには、政府は公的資金を投入して日銀の財務健全化を図ろうとする。中央銀行は、政府とは一定の距離をおいて独立性を保たなくてはならないのだが、その独立性が失われることになるかもしれない。
税金は高くなり、年金、医療といった社会保険制度の破綻を心配し、生活はインフレに苦しむ……。国民はインフレにおびえて暮らす発展途上国のような生活を強いられるのかもしれない。いずれにしても、住宅ローンの変動金利高騰といった心配は当面なさそうだ。それ以前に、日銀に頼りきっている政府が財政破綻するのを心配したほうがいいのかもしれない。
岩崎 博充:経済ジャーナリスト
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
円安を食い止める利上げへの不安 「住宅ローン金利が上がる時は給料も増えている」前提を専門家が解説
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年5月12日 9時0分
-
円買い介入!?円安を止める3つの条件
トウシル / 2024年4月30日 15時53分
-
相場展望4月30日号 米国株: 高金利でも米国経済は成長する 好決算発表シーズンで株価反発も、5月の経験則に注意 日本株: 「円高」「人口増」「借金減」「国力増強」政策の実行に邁進
財経新聞 / 2024年4月30日 9時41分
-
「まもなく日米株式市場の大暴落がやってくる」世界的投資家ジム・ロジャーズが予測するそのXデーはいつか
プレジデントオンライン / 2024年4月26日 16時15分
-
「金利のある世界」が到来したら起こる生活の変化 日銀正常化によって、日本はどう変わっていくのか
東洋経済オンライン / 2024年4月22日 10時0分
ランキング
-
1【解説】安定的な皇位継承のあり方は 皇族数の確保へ2つの案の議論始まる
日テレNEWS NNN / 2024年5月17日 21時38分
-
2つばさの党、田村淳さんらの自宅特定し街宣 否定的見解に反発か
毎日新聞 / 2024年5月17日 14時16分
-
3「限度超えてる」、逮捕評価=厳罰化には懸念も―つばさの党事件で識者
時事通信 / 2024年5月17日 20時8分
-
4姫路港に車転落 中から高齢男女の遺体見つかる
ABCニュース / 2024年5月17日 23時39分
-
5素潜り漁をしていた77歳海女が溺死…漁協の船に引き上げられる
読売新聞 / 2024年5月18日 6時44分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください