1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

実は仕事ができない「論理的すぎる人」の深刻問題 「論理」と「直感」のバランスで仕事はうまくいく

東洋経済オンライン / 2024年4月25日 8時50分

そこで今回は直感と論理のバランスが悪い人の特徴を私なりに整理し、うまくバランスを取っている人が押さえているポイントをご紹介します。

直感と論理は「コラボの関係」

直感と論理のバランスが悪い人が何より残念なのは、直感と論理が補完関係にあることをご存じないことです。具体的に説明しましょう。

★数字や論理をつくるために直感を使う

Amazonのレビューやさまざまなアンケートには、5段階のスコアをつける作法があります。そのスコア(数字)は人間の「良い」「悪い」という主観を極めて直感的に言語化しているものです。

ビジネスパーソンはその数値化されたスコアを用いてさまざまな分析や評価をし、論理的な解釈を構築します。つまり数字や論理をつくるために直感を使うのです。

★直感を説明するために数字や論理を使う

数学などの分野は、まずは直感が思考のスタートになることがあります。「この角度Aと角度Bは同じではないだろうか?」「円周の長さと直径には、一定の比率があるのではないだろうか?」といったものです。そしてその直感を説明し、正しいことを証明するために数字や論理を使っていきます。

ビジネスにおいてもなんとなく直感的に思ったことを検証するために論理を使ったり、自分の直感が正しいと説明するために(後づけで)もっともらしい論理を使うこともあるでしょう。

以上のように、論理の起点に直感があったり、直感を輝かせるために論理が必要になったりするのです。

いわゆる「バランスのいい人」とは、この2つの往来が自由にできる人のことを指します。物事を数値化してロジカルに仕事ができる人も、最古に人類の大発見をした数学者も、直感、あるいは論理だけで成果を出しているわけではないのです。

補完関係とは、いわゆるコラボの関係と私は考えています。たとえば異なる2社がコラボして商品開発したりマーケティング施策を打ったりする事例はたくさんありますが、それが成立するのは両社が補完関係を築くことで単体ではできないことが実現できるからです。

直感と論理はコラボの関係。そう考えると、「直感派or論理派」と分類してしまうことがいかに愚かなことかわかるはずです。

攻めの直感、守りの論理

私は直感と論理を状況で使い分けています。あくまで私個人の価値観であり、あなたに押し付けるものではありません。具体的には次の通りです。

・攻めのときは直感
・守りのときは論理

ビジネスには「攻めるとき」と「守るとき」があります。たとえば会社員を卒業して起業したタイミングは「攻めるとき」でしょう。そんな状況においていつまでも冷静かつ論理的に状況分析し、慎重に正解を探そうと時間を費やすことに意味はありません。まずは直感を信じてどんどん行動し、たくさんの“間違い”を体験することが成功の最低条件です。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください