「お見合い前でよかった」彼女が知った彼の"問題" 婚活に苦戦する男性に見られる過干渉親の存在
東洋経済オンライン / 2024年4月25日 12時0分
親が子を心配するのは当然のことなのだが、社会人になった子どもの婚活にまで口を出してくるのは、いかがなものか。
仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声とともにお届けしていく当連載。今回は、過干渉な親を持つ子ほど結婚できない現実を考えていきたい。
息子には内緒で裏で婚活に干渉
あるとき電話が鳴った。出てみると、「そちらでお世話になっている、〇〇ゆきお(47歳、仮名)の母です」と名乗る女性からだった。ゆきおは、活動3カ月目の会員だ。
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「この間、息子に婚活の様子を聞いたら、41歳の女性と交際しているそうですね。もうガッカリしました」と母親。そしてこう続けた。
「ゆきおは、上場企業に勤めていて、年収も800万円以上ある。もっと若い女性と見合いできるんじゃないですか? しかも、相手の女性はバツイチだというじゃないですか。もうガッカリですよ」
憤った声を出しながら、「ガッカリ」を何度も繰り返した。
「息子は、経歴がよくても見た目がよくないから、41歳のバツイチ女性としかお見合いができなかったのでしょうか」
上場企業に勤めていて年収もある自慢の息子が、41歳の女性とお付き合いに入っていることが、不満のようだった。
そこで、筆者は言った。
「30代の方とも何人かお見合いをしましたよ。ただ、41歳の女性が一番話しやすかったと言って、その方と交際に入っています」
電話があったことは言わないで
ゆきおのお相手のきみえ(仮名)は、男性受けする見た目ではなかったが、いつもニコニコ笑っていて、気立てがよかった。20代のときに結婚をしたが、7年前に夫が不慮の事故で亡くなった。子どもはいない。
その悲しみから時が経ち、これからの人生をともに歩いていけるパートナーを探そうと、婚活に乗り出した。
母親は、電話を切る前に言った。
「私から電話があったということは、ゆきおには伝えないでくださいね。私が電話したことがわかると、とんでもなく怒ると思うので」
筆者は、この電話のことはゆきおには伝えなかった。ただ、きみえと成婚になったとしても母親はいい顔をしないだろう。きみえにとっても、こんな過干渉な親が義母になったら苦労をする。
しかし、そんな心配は無用だった。4回目のデートで、ゆきおはきみえからあっさりと振られてしまった。
あるときの面談で、ゆきおがこんなことを言っていた。
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