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「お見合い前でよかった」彼女が知った彼の"問題" 婚活に苦戦する男性に見られる過干渉親の存在

東洋経済オンライン / 2024年4月25日 12時0分

「ウチの両親は昔から過干渉で、高校時代に兄に付き合う女性ができたときに、母がその女性を兄には内緒で呼び出して、『今やるべきことは、男女交際ではなくて勉強でしょう』みたいなことを言って、無理やり別れさせたことがありました」

兄は彼女に振られた。振られるときに、彼女から母親が会ったことを聞かされたそうだ。

「『アナタとは、付き合うな』だって。別れ際に、『今日のことは、息子には言わないでね』とも言われたわ。コソコソしていて、サイテーね」

その捨て台詞とともに振られた兄は激怒し、家に帰ってくるなり母親を怒鳴りつけた。するとそこに父が参戦し、母側について大げんかになったという。

そんな様子を見ていた中学生のゆきおは、“女性と付き合うと面倒なことになる”と思ったそうだ。そして、女性と付き合うことがないまま学生時代を終えて、社会に出た。

入会面談のときに、ゆきおが言っていた。

「これまで女性と2人きりで食事をしたことは、片手でも数えられる程度です。彼女がいない歴イコール年齢なんですが、こんな自分でもうまくいくでしょうか?」

そんな不安もあったのだが、お見合いは順調に組めていた。

いつくかのお見合いを経てきみえと交際に入り、「一緒にいると自然体でいられる」と言っていた。いい関係を築いているときに、母親から筆者に電話が入った。

知らぬ間に身についた「性格」

どういう経緯できみえとの交際を母親が知ったのかはわからないが、きみえの年齢とバツイチという経歴が気に入らなく、いてもたってもいられず電話をかけてきたのだろう。そして、切る間際に母親は筆者に言った。

「私から電話があったということは、ゆきおには伝えないでくださいね」

親の勝手な判断で裏から立ち回り、子どもにはわからぬように恋愛や結婚を潰していく。

その後、ゆきおは30代にばかりお申し込みをかけるようになった。母親から結婚する女性の年齢について、何か言われたのかもしれない。

親の支配のもとで成長したゆきおは、40代後半になっても、親の顔色をどこかでうかがう性質が、知らぬ間に身についてしまったのだろう。

ゆかり(41歳、仮名)が、ひとまわり上のよしや(53歳、仮名)のお見合い申し込みを受諾したのは、同じ大学の出身で、山登りや美術館巡りが好きという趣味が共通していたからだ。

しかし、お見合いを調整しているときに、ゆかりに海外赴任の話が持ちあがった。学生時代に留学経験もあり、海外で自分の実力を試してみたいという気持ちもあって、「このお見合いは、キャンセルをしたい」と言ってきた。

お母様がすごく楽しみにしていた

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