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東大生厳選「GW前に読みたい」読解力高める3冊 ちゃんと読んでも理解できない悩みを解決する

東洋経済オンライン / 2024年4月25日 11時30分

だからこそ、「キーワード」を噛み砕いて説明してくれる「キーワード読解」はとても意味のある一冊なのです。

この本では、本を読むうえで重要になる、さまざまなキーワードを噛み砕いて説明してくれています。

経済や哲学・近代など、その分野の本を読むうえで絶対に知っておいたほうがいい前提知識としてのキーワードをきちんと教えてくれるのです。本を読みながら「これってどういうことだろう?」と思ったときに、この本を使ってその言葉を調べるような、辞書として活用するというのも有効な使い方です。みなさんぜひ参考にしてみてください。

国語の授業で学んだ意味を教えてくれる

2 14歳からの読解力教室

2冊目は、『14歳からの読解力教室』です。

この本は、読解力を身に付けるためのお手本のような一冊です。そもそも私たちがどのように文章を理解しているのか、それはAIの理解の方法とどう違うのか、といった部分からしっかりと、「読解」というものを教えてくれます。かなり基本的なレベルから、私たちはどのように文章を読んで、理解して、覚えているのか、ということを、対話形式の読みやすい形で提示されています。

基本的にこの本に載っている内容は、すでに私たちが国語の授業で学んできたことです。

例えばこの本では「明確化」という言葉が何回も登場し、「コレ・ソレなどが何を指しているかはっきりさせる」「あいまいな表現を、つまりどういうことか言い直す」「自分の言葉で言い直す」という訓練として紹介されています。

書いてある内容を明確化する訓練が、読解力を身に付けるうえでも必要になってくる、ということです。これは、国語の授業やテストでも出てきた内容ですよね。

「これは何を指すのか答えなさい」「選択肢のうち、どれがこの文のまとめにふさわしいですか」といった問題を解いたことがある人は多いと思います。この問題は、読解力を付けるために必要な方略だったのだ、と説明されています。

このように、私たちが今まで学んできたことにどのような意味があるのか。そして読解力の身に付け方に関して、新しい視点を提供してくれる本なのです。当たり前のように私たちが実践していることだけれども、そのことは実はとても大事なものだったのだ、ということに気付かせてくれる一冊です。

どの文章にも型がある

3 『一度読んだら絶対に忘れない国語の教科書』

最後は、『一度読んだら絶対に忘れない国語の教科書』です。この本は、東大合格者が多い西大和学園の国語科教師である辻孝宗先生が、東大志望の子たちに向けて行っている授業内容を、噛み砕いて教えてくれているものです。東大に合格できるくらいの読解力を身に付けるために必須の教科書だと言えます。

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