1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

日本未導入「エクスパンダーHEV」という実力車 タイで作られる4駆のような前輪駆動MPVの素性

東洋経済オンライン / 2024年4月26日 12時30分

そのうえで、三菱のグローバル事業を販売台数で見ると、2022年度の世界83万4000台のうちASEAN(東南アジア諸国連合)が全体の32%(うちタイは6%)でもっとも多く、以下、中東・アフリカ・中米(18%)、北米(16%)、日本(11%)、オーストラリア・ニュージーランド(10%)、欧州(7%)、中国(6%)と続く。

こうした数字を見れば、三菱にとっていかにMMThの存在が大きいかがよく分かるだろう。

仮に次世代パジェロがあるとしたら

筆者は過去にもMMTh第3工場を視察しているが、製造ラインにおける部品の配置や、コロナ禍より自社でソフトウエアを開発した従業員のシフトを短時間にすることができるシステムの導入など、今回の取材ではさまざまな点で大きく進化していることを確認した。

日本のユーザーの中には、タイ生産における品質が「日本生産と同レベルなのか」という疑問を持っている人がいるかもしれないが、MMThで働く人たちはグローバル向け生産拠点として誇りを持って、部品サプライヤーと協力して高い品質を実現している。

その証明が、日本ですでに人気が高まっている、新型トライトンである。

日本では、新型トライトンベースの次期パジェロスポーツが日本向け「パジェロ」として日本市場に投入される可能性があると一部で報じられているが、今回のMMTh取材でその事実は確認できなかった。

ただし、仮にそうした次世代パジェロが誕生したとするならば、トライトン、エクスパンダーHEV、エクスフォースなどで熟成された走行制御技術を総動員する、三菱のフラッグシップになることは間違いないだろう。暑いタイでの取材を終えて、素直にそう思った。それだけエクスパンダーHEVは、実力の高い1台だったのだ。

【写真】三菱自動車の「エクスパンダー」「エクスパンダークロス」のスタイリング(10枚)

桃田 健史:ジャーナリスト

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください