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中学受験「やめてもいい」と話す親の子が受かる訳 受験に対してポジティブな印象を抱かせる

東洋経済オンライン / 2024年4月27日 11時30分

「でも、それだとなかなか子どもが勉強しないんじゃない?」「簡単に『じゃあ、やめる』と言われたらどうしよう」と思う人もいるかもしれませんが、そこは親御さんの腕の見せ所です。

子どもと一緒に、中学受験を頑張る理由を探してあげて、子ども自身に「この中学に行きたい」と思わせるような工夫をしましょう。

例えば鉄道が好きな子どもなら、鉄道研究会がある学校を探してあげて、文化祭などで展示している学校があるなら、文化祭に連れて行ってあげる。年上のお友達の中で、行きたい中学校に通っていた経験がある子を探してみる。その中学を卒業した大学生をバイトで雇ってみて、家庭教師をしてもらう、なんていうのもいいでしょう。

とにかく、子どもと一緒に、中学受験を頑張る理由を探してみるのです。あるいは、楽しい勉強の参考書を買ってみたり、図鑑を渡してみたり、勉強になるクロスワードパズルを買い与えてみたりすることも有効でしょう。

誰かに与えられた理由で頑張れるほど、中学受験は甘くありません。子どもが自分でしっかりと考えて、自分自身の中でも納得感がある受験ができなければ、肝心なときに力を発揮することができません。

仮に合格したとしても、進学した中学校で失敗してしまうこともあります。結局、子どもが心の底から「ここに行きたい!」と思わなければ、成績なんて上がりませんし、1時間勉強するよりも「ここに行きたい!」と思えるようなイベントを、1時間体感させてあげることのほうが、効果が出ることもあるのです。

だからこそ、勉強の時間を削ってでも、しっかりと「自分が行きたいと思えるように」手伝ってあげる必要があるのです。

行きたい理由がはっきりしていない場合は?

逆に「行きたい理由」ははっきりしていないけれど、勉強するのはそこまで苦ではなくて、「とりあえず親に言われたから」という理由で、勉強のスイッチ自体は入っている、というタイプの受験生もいます。

僕は、そういう子であっても、きちんと「行きたい理由」を引き出してあげる必要があると思います。

そういう子どもは、意外とその後のタイミングで息切れしてしまって、勉強をやめてしまうこともあります。

「行きたい理由」が明確でないと、受験勉強はうまくいかなくなってしまう場合があるというわけです。親の受験ではなく、本人の受験にする。これが中学受験の必勝法と言っても、過言ではないでしょう。ぜひ、子どもが中学受験をする場合は、「本人が行きたい理由」を一緒に考えてあげてください。

西岡 壱誠:現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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