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医師が指摘「悩みから解放されにくい人」3つの特徴 不安、イライラ…日々のストレスが認知症を生む

東洋経済オンライン / 2024年4月29日 13時0分

「ストレスはよいもの」という考えを持つ人は、ストレスの根底にある目標や要求を達成するのに役立つ行動を取るようになり、よりよい結果や関係性を生み出すようになります。このマインドセットを持つことで、コルチゾールなどのストレスホルモンに過剰に反応しにくくなります。

マインドセットは変えることができる

自分の内部に起こっている感情はマインドセットの結果起こるということ、そしてマインドセットを変えることができれば、感情やそれにともなう体の反応を変えられるということをまず認識してほしいと思います。

迷ったときにポジティブなフィードバックを受けられるようなコーチやカウンセラーをつけるか、常にポジティブな考え方をする人の近くにいる環境を整えることによって、今までの自分が無意識に持っていたストレスに対する考え方を変え、体の反応を変えていくことができます。

ストレスを受けやすいと感じている人は、自分が嫌だなと感じることや怒りを感じることは、「この状態を克服することが、自分にとっていい結果をもたらすサイン」だと肯定的に捉えるようにしてください。

日常の悩みから解放されるために考えるべき2つ目の点は、「思考の執着のクセ」です。悲観的な思考は、今からどんどん悪くなっていくのではないかという思考とともに、その思考をいつも考えてしまう、いつも気がついたら浮かんでしまうという執着が多くなります。

固定してしまった考えが、いつまでもつきまとってしまう状態を「反芻思考」、通称「ぐるぐる思考」と呼びます。「もっとこうすればよかった」「どうしてあんなこと言ってしまったんだろう」などとネガティブに考えてしまうため、自分を責めたり落ち込んだりして気分が滅入ってしまいます。

反芻思考は、否定的な考えが絶えず浮かんでくることが多く、そのためさらなる別の症状を引き起こします。その代表的なものは「痛み」です。反芻思考を繰り返すことによって痛みを感じやすくなる傾向が示されています。

この痛みが止まってほしいということばかり考える、痛みが消えるかどうかいつも気にしてしまうなどの反芻思考を持つ人ほど、実際の客観的に測定した痛みの程度よりも疼痛の程度を強く感じてしまうことが示されています。いつも痛みのことを考えてしまうために、ストレスを解消することができず、うつ病などに発展する例も存在します。

繰り返し起こる否定的な反芻思考を止めることは難しいとされ、どのように治療すべきか、どのような治療が有効かが模索されています。反芻思考が原因で、日常生活が送れないような状態では、認知行動療法と呼ばれる、専門的なカウンセラーや医師による治療が行われます。しかし多くの方は心配な考えが繰り返し浮かんでくるものの、そこまでの程度ではないはずです。

ぼんやりすると反芻思考に陥りやすい

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