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ユーチューバーら招待「新型やくも」試乗会の背景 周囲の乗客気にせず、自在に車内の撮影が可能

東洋経済オンライン / 2024年4月30日 7時30分

日本各地の鉄道を実況旅行形式の動画で紹介しているダイさんは広島県東広島市からAコースに参加した。ダイさんのチャンネル登録者は5万人を超える。募集発表時の印象については「昨今ではテレビを見ない世代もいることから幅広い世代にPRするにはSNSを活用することが効果的で、自分も含めて新型車両にいち早く乗りたいというインフルエンサーの気持ちも汲んでくれていることからこれはうまい企画だと感じた」と振り返る。「普段の動画撮影時は周りの人を常に気にしているので、動画を1本撮影するだけでも相当疲れる」そうだが、「今回はその心配がなかったので本当に撮影がしやすかった」と話してくれた。

募集開始時から積極配信の岡山県在住者も

特急やくも号は、岡山―出雲市間220.7kmを伯備線経由で結ぶ特急列車で、1日15往復が運行されている。1972年3月、山陽新幹線の新大阪―岡山間開業に合わせて運行が開始された。当初は気動車による運行でキハ181系が使用されていたが、1982年7月の電化開業に合わせて381系電車が投入され、以降40年以上にわたり活躍を続けてきた。

特急やくも号の42年ぶりの新型車両となる273系電車は2024年4月6日から運行開始され、その後、旧型車両を順次置き換えていき旧型の381系電車は6月14日で運行終了となる。翌6月15日からは原則として15往復すべてが新型の273系電車で運行される。なお、ゆったりやくも編成の381系電車のみはしばらく残され、273系電車が検査や修繕などの際に代走という形で運行されることがあるという。

米子から出雲市に向かうDコースに参加した岡山県玉野市在住のとしあきさんは、特急やくも号は「島根県方面に行くときには毎年よく乗っていた」と話し、インフルエンサー向け試乗会の募集開始直後からツイッターやユーチューブショートで積極的に情報発信を続けてきた。

としあきさんの運営する「女子鉄まほろ(SPとしあき)」のチャンネル登録者数は3万人を超え、普段は岡山エリアを主戦場に動画配信を行っている。当初は「試乗会の開催場所が山陰地区で岡山からは少し遠かったことから、営業開始直後に乗ればよいと最初は申し込むつもりはなかった」というが、「インフルエンサーに向けて1編成が丸ごと貸し切りになるという報道を見て、車内を自由に撮影できるチャンスは営業運転開始後でもなかなかないと思い応募を決めた」と振り返る。

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