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「小学校を3カ月で辞めた」エジソンの驚く勉強法 牧野富太郎や森毅ら偉人たちの学習法を紹介

東洋経済オンライン / 2024年4月30日 14時0分

ちなみに、牧野は18歳頃に植物研究に対する心構えとして、次のように記しています。

「忍耐が必要」

「精密さも必要」

「植物を大量に観察する」

「できる限り多くの本を読む」

「英語の本を読む」

「植物を描くための画力をつける」

「師匠を持つ」

「研究費を惜しまない」

「植物を学ぶ仲間と交流する」

などなど……。地道に一人で学びながらも、時には同志や師と交流して気づきを得る、ということでしょう。心構えは自分の行動規範となり、また学んでいくうえでの指針にもなりそうです。

牧野富太郎の学びの言葉
「私は植物の精である」

学校をサボるルールがあった数学者の森毅

独学で大きく羽ばたいた偉人のなかには「学校という環境が合わなかった」という人が少なくありません。

数学者の森毅は、中学生になってから、学校をたびたびサボるようになりました。どうも軍事訓練に嫌気がさしていたこともあるようです。

そんな息子を見ても、お父さんは「学校に行け」とは言わなかったそうです。サボってもいい代わりに、2つの条件が出されました。

1つは「落第はしないように自分でコントロールして休め」。無理に学校へ行く必要はないけれども、卒業するために最低限の出席はしておくように、と伝えたそうです。面白いのは2つ目の条件です。それは次のようなものでした。

「学校を休んだ日は、学校に行くより充実した1日を送れ」

冒頭で紹介したように、エジソンも学校に行かなかったことで、家庭学習で実験三昧の日々を過ごしています。

森毅は、条件の「学校に行くより充実した1日」を実践すべく、学校を休んだ日には、昼間は気楽に山へ行って昆虫採集などをしながら、夜はいつもより一生懸命勉強に打ち込んだそうです。本人もこう振り返っています。

「学校ぎらいだが、勉強は好きだったのでよく勉強したことにはなる」

「自由には責任が伴う」と父は伝えたかったのでは、ということも森は書いています。

数学が得意だった森毅は、東京帝国大学理学部数学科へ進学。京都大学の教授となり、数学や教育について多くの著作を出しています。自由に学ぶ姿勢が才能を育んだといえるでしょう。

学校が好きな人でさえも「今日は行きたくないなあ」と思う日があるはず。そんなときは、自由な心持ちで気晴らしをすることで、勉強に改めて向き合うことができるかもしれません。

ところで、数学が大好きな森毅でしたが、学校に通っていた頃も、試験の成績はよくありませんでした。その理由は、明日に試験があるとしても「得意な数学だ」と思うと、余裕をかまして探偵小説なんかを夜遅くまで読みふけってしまい、翌日は眠いまま試験にのぞむことに。

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