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「公立トップ校に合格する子」共通する6つの特徴 親と子どもとの日々の「雑談」がなぜ重要か

東洋経済オンライン / 2024年5月2日 7時50分

(3)勉強方法を知る機会を作る

勉強方法を必ず知ったうえでテストを受ける必要があります。中学生の多くは勉強法を知らずに、何となくテストを受ける傾向にあります。塾に入っていれば成績が上がると勘違いして、定期テスト前に自分で勉強しない子もいます。それでは点数はとれません。塾に行っているから点数が取れるのではなく、テスト前に自分で正しい勉強法で勉強したから点数が取れるのです。

テスト対策などをしてくれる塾もありますが、前提が必要なのです。勉強法については、学校の先生に聞いてもいいですし、塾に通っているのであれば塾の先生に聞いてみてください。また筆者の『中学生の勉強法ver.2.0』を参考にしていただいても結構です。

(4)子どもとの雑談の頻度を上げる

親は基本的に、子どもの勉強について、あれこれ口出しをしないほうが無難です。特に思春期の子どもたちは、余計な口出しを嫌い、親が言ったことと逆の方向に進んでしまうこともあります。しかし、雑談はしてください。

雑談とは、勉強、宿題など子どもが嫌うテーマ以外の話のことです。天気や食事や日常のささいな内容です。そのようなテーマであれば上下関係がなく話ができるため、子どもに対して上から目線の会話になりません。このような雑談をしていると、信頼関係が作られていきます。すると子どもの側から、学校のこと、宿題のこと、勉強のことについて相談してくることがあります。そのときに親身に話を聞いて具体的に勉強をどうするかを話していきます。求められていないのに、勉強の話を親から切り出すと悪化します。

(5)子どもの自己肯定感を高める言葉を使う

上記の(4)まででも十分ですが、子どもが自分に対して肯定的ではないことがあったら、子どもの自己肯定感を高める言葉を日常会話に入れてみてください。自己肯定感を高める方法はいくつもありますが、言葉で引き上げる簡単な方法があります。

具体的には、10の言葉があります。「いいね」「さすがだね」「すごいね」「なるほど」「知らなかった」「ありがとう」「助かった」「うれしい」「大丈夫」「〇〇ちゃんらしくないね」です。これらを雑談の中で使っていきます。

子どもの本来の力を伸ばすために

以上、5つお話ししてきましたが、最後にお伝えしておかなくてはいけないことがあります。高校受験はあくまでも子どもの人生過程においてなされるものであり、親がするわけではありません。親として1つでもレベルの高い高校に入ってほしいという気持ちはわかりますが、「トップ校を目指すように」という意識を親が強く持ちすぎると、子どもは本来の力を発揮できません。上記の5つのことを心がけていると、子どもは自然と今の自分の位置よりも伸ばしたいという気持ちが芽生えてきます。親による単刀直入な言葉によって伸びるのではありませんので、その点だけをご注意ください。

石田 勝紀:教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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