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「親の言うこと聞く子」ほど抱えがちな意外な弱さ 日々の育児では「何を」「どう」問いかけるべきか

東洋経済オンライン / 2024年5月3日 17時30分

子どもにとって必要なのは「自信」と「自分で考える力」だという(写真:mits/PIXTA)

「将来どんな仕事をするのか」「誰とどんな人間関係を築くのか」「人生の楽しみをどのように作っていくか」。人生の大切なことには「正解」はなく、子どもが自分自身で考え、決断をしていくしかありません。その際に必要となる、「自信」と「自分で考える力」を身につけさせるために有効なのが「質問」です。

ここでは、質問家として数々の企業のコンサルティングや小中高校での課外授業を請け負う、河田真誠氏の著書『君を一生ささえる「自信」をつくる本』より、子どもの「自信」と「自分で考える力」を育てていくうえで心がけたいことをお伝えします。

必要なのは「自信」と「自分で考える力」

私たちの人生は、選択と決断でできています。

「何を食べるか」「どんな洋服を着るか」「休みの日に何をして過ごすか」という生活の中での些細な選択から、「何を学ぶか」「どこで働くか」「誰と生きていくか」などといった、人生を左右する大きな決断まで、すべては何をどのように選ぶかで変わっていきます。

子どもの頃は、親や先生が決断の手助けをしてくれますが、大人になると、そんな手厚いサポートはありません。自分で考えて決断し、行動していくしかないのです。

その時に必要なのは、「自信」と「自分で考える力」です。

「自信」があれば、どんなことでも「やってみよう」というチャレンジにつながり、もし失敗をしたとしても、それを糧にしていくことができます。

「自分で考える力」があれば、他人に流されたりすることなく、「自分の望む人生」を選び、進んでいくことができます。

この2つは、自分らしく幸せな人生を歩んでいくうえで欠かせないものなのです。子どものうちから、これらを少しずつ育てていくことができると、自らの力で人生を切り開き、より良い未来をつくっていくことにつながります。

「人からもらえる自信」に依存しないこと

「自信」には、「人からもらう自信」と「自分で生み出す自信」の2つの種類があります。

たとえば、子どもがテストで100点を取って、親や先生、友達から「すごいね」「頑張ったね」と褒めてもらえて自信がついた、という場合。これは、他人から褒めてもらえたことで得られた自信、つまり周りの評価に依存した自信です。

もし、次のテストで30点しか取れず、誰からも褒めてもらえなくなったら、100点を取ったときに得られた自信は萎んで、なくなってしまうかもしれません。

一方、「自分で生み出す自信」は、他人からの評価や言動に左右されません。もちろん、褒めてもらえたら嬉しいという気持ちは誰にでもあると思いますが、「褒めてもらえること」ありきではないので、たとえ失敗したからといって、すぐに自信を失ったりはしません。

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