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「東大合格」導く駿台講師が語る"受かる子の特徴" 生徒にある質問、3つの反応で受かるかがわかる

東洋経済オンライン / 2024年5月3日 12時30分

その後に「じゃあ、私がいま説明したことと、同じことを説明してみて?」と聞くと、生徒たちの反応は大きく3つに分かれます。

1つ目のパターンは、説明することができずに「えっと……」と詰まってしまう場合。この場合は、私の説明をきちんと理解できていない状態です。

2つ目のパターンは、説明することができても、私が話したこととまったく同じように説明してしまうパターン。この場合は、もう少し自分の中で咀嚼する必要がある状態です。

望ましいのは3つ目のパターンです。これは、自分の言葉で説明できる状態です。この場合は、本当に理解していて、テストで出題されたときも、きちんと解答できる状態になっています。

西岡:なるほど。3つ目の、自分で説明できているパターンの生徒が、東大に合格しているということですね。

宇野:できている、ということでもありますし、「自分で言い換えよう」と考えながら授業を聞いたり、人の話を聞く生徒が東大に合格している、という印象があります。

東大は「言い換えられるか」どうかを問う

西岡:僕は以前、『東大ノート。』という本を制作したときに、1000人以上の東大生のノートを研究したのですが、まさしく宇野先生がおっしゃっていたことと同じ特徴を見つけました。

東大に合格している生徒のノートは、決して先生が言っていることの“コピーアンドペースト”ではないのです。

先生が言っていることを、自分なりに言い換えています。例えば「危険性が増加した」と先生が言っていたら、「危険性:増」とか、「↑」など、自分なりの言い方で書き換えている場合が多かったのです。

宇野:そうでしょうね。そもそも東大は、地理という科目も含めて、「言い換えられるか」を問う問題を多く出題する大学ですからね。

西岡:それに関しては、まさに『ドラゴン桜』の漫画の中でも説明されています。東大は「言い換えられる生徒」を求めている、というシーンです。

※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

西岡:東大では、国語でも、数学でも、社会でも、理科でも、与えられた情報を整理して「言い換える」問題が多いです。大学側がこうした問題を出題する意図には、普段から情報の言い換えができているのかを見極めたいからではないか、というシーンでした。

ちなみに僕も、宇野先生の授業で言い換えを求められた記憶があります。宇野先生に「授業の復習って、どうすればいいですか?」と聞いたときに、「授業後に、白い紙を用意して、そこに先生の言葉を再現できるかどうかチェックしてみるといい」と言われたのを覚えています。

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