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ディズニー本気の「SHOGUN 将軍」意外な見どころ 真田広之が主演、「関ヶ原の戦い」前夜物語

東洋経済オンライン / 2024年5月4日 12時0分

むしろ日本人の精神や死の捉え方、自然観を強調したせりふや演出に新鮮味を覚えます。「そなたは己の務めを果たす覚悟はできておるのか?」と真田がすごみのある表情で言い放つせりふは、死をも伴う忠誠心を問うものであることを伝え、また地震の描写では倒壊した家を何度でもすぐに再建できる力があることを映し出しています。本音を隠しがちな日本人を理解するために通詞の鞠子が按針に「耳ではなく、心で聴く修行をなさいませ」と言うせりふなどは、日本が神秘的な国として捉えられていることを表しています。

製作したディズニーグループFX会長のジョン・ランドグラフ氏に直接話を聞くと、日本の歴史ドラマを扱うにあたって900ページに及ぶマニュアルが作られたことがわかりました。役者からスタッフまで全員がそれに目を通したそうです。「完璧主義者とも言える真田さんのこだわりもあって、細部にわたって、誠実に表現した。フェイクではないものを感じてもらいたかった」とも語っていました。

所作などの細かい部分で意外と大きな違和感が生まれますから、その辺りはできる限り注意を払ったことが劇中からも伝わってきます。

公式の発表によると、2月27日の配信開始直後、6日間で900万回再生され、一般ドラマ部門で歴代1位の視聴記録を作り出しています。重要視される初動の数字が成功したことは大きいでしょう。トルコなど他国では歴史ドラマを入り口に海外の視聴者の興味が現代劇にまで広がった事例もあることから、「SHOGUN 将軍」が作った実績に日本を舞台にしたドラマの今後にポテンシャルを感じたくなります。

長谷川 朋子:コラムニスト

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