「ハチロク」大正から令和まで活躍したSLの記憶 花輪線や五能線での現役時代、「SL人吉」の勇姿
東洋経済オンライン / 2024年5月4日 6時30分
2005年3月の試運転中に故障が発生したが、SL修理工場として国鉄時代から定評のあった小倉工場が修復作業を行い、肥薩線の開業100周年に当たる2009年の4月からは、復活を果たした58654号機がリニューアルされた客車とともに熊本―人吉間で運行を開始し、愛称名は「SL人吉」と命名された。
4つの時代を駆け抜けた
SL人吉は風光明媚な球磨川に沿って走り観光客の人気を集めたが、2020年7月の豪雨により肥薩線八代―吉松間が不通となったため全面運転休止となった。その後、各地のイベント列車などで運転は続いたが、JR九州は2020年10月に老朽化や技術者の確保、部品調達が難しくなっているという理由で2024年3月ごろまでに運行を終えると発表。SL人吉は2024年3月23日、熊本―博多間の特別運行を最後に引退した。今後は人吉市で静態保存される見込みだ。
私事を述べて恐縮だが、SLは時として人に例えられ、私の人生に大きな影響を与えてくれた。ハチロクは現存する国鉄の本線用蒸機として最古の機関車であった。思えば大正、昭和、平成、令和の世を走り抜けてきたわけで、改めてハチロクに対して敬意を表さずにはいられない。
ハチロクの盟友でもあった貨物用蒸気機関車の9600形(キューロク)にもさまざまな記憶があるが、こちらは稿を改めて紹介したい。
南 正時:鉄道写真家
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