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「相続でモメる人」が知らないトラブル回避の基本 「晩婚」「再婚」の人が陥りがちな落とし穴

東洋経済オンライン / 2024年5月5日 14時0分

――自分の相続内容にちょっと不満があったとしても、感涙した勢いで納得しちゃいそうですね(笑)。

かつては「お金があれば一人で生きていけるし、老後も安心」といった考え方が多かったと思います。でも、老後にお金だけたくさんあっても幸せとは限らない、と人々が感じ始めたのが現在ではないでしょうか。

結局のところ、信頼できる人がそばにいることが何より大切だと思います。その人が家族でも第三者でも構いません。人の気持ちや思いを一番大事にするべきということに多くの人が気づき直している時代なのだと思います。

「準備」と「コミュニケーション」に尽きる

家族を人体に例えるならば、相続でもめてメンバーが不仲になるのは大病を患うのと同じだ。訴訟などの外科手術でなんとか乗り切ったとしても後遺症は免れない。費用も時間もかかるし、家族との関係性も元には戻らないだろう。

そんな不毛な事態を回避するためにはどうするべきか。柏原さんの話から、「準備」と「コミュニケーション」に尽きると筆者は感じた。自分の法定相続人は誰なのかを確認し、自分に何かあっても大切な人が困らないようにしておくこと。そのために専門家を活用するならばお金も時間も有効に使えると思う。

そして、配偶者にも子どもたちにも愛情と感謝を言葉にしてそれぞれに伝えること。口にするのは照れくさかったら手紙にするのもいいだろう。遺言の付言事項も興味深いけれど、ちょっと遅い気もする。できれば生前に伝えられたらもっといい。

家族に愛されたという実感は前向きな力になり、他の人に寛容にもなれる。「前の家族」と「今後の家族」の不和や衝突を防ぐことにもつながるはずだ。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申込みはこちらのフォームよりお願いします。

大宮 冬洋:ライター

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