「数学好きな子に育つ」東大生家庭の"簡単ゲーム" スーパーや飲食店、様々な場面で実践できる
東洋経済オンライン / 2024年5月5日 13時30分
世の中は、想像以上に数字であふれています。現役東大生・ドラゴン桜チャンネル塾長の永田耕作氏が上梓した『東大式 数値化の強化書』では、さまざまなシチュエーションを交えながら、ビジネスでも日常生活でも役に立つ「数値化力」を鍛えるコツを紹介しています。本書を一部抜粋・再構成し、子どもが数学好きになる簡単なゲームを紹介します。
スーパーで子どもと遊ぶ「どちらがお得かゲーム」
みなさんは、数学が得意な子どもが育つ家庭で遊ばれている“あるゲーム”を知っていますか?
【写真】『東大式 数値化の強化書』(永田耕作著)では、さまざまなシチュエーションを交えながら、「数値化力」を鍛えるコツを紹介
われわれカルペ・ディエムでは、東大生やその親御さんに定期的にアンケートやインタビューを実施しています。その中で、数学が得意なお子さんが育つ家庭では、あるゲームで遊んでいる場合が多いことがわかりました。今回はそのゲームについてみなさんにご紹介したいと思います。
そのゲームとはずばり、「どちらのほうがお得か」ゲームです。
たとえば、小さいときに親子でスーパーに買い物に行くことも多いと思います。買い物の際に、子どもたちに、さまざまな場面で「どちらのほうがお得か」を判断させるのです。
具体的にお話ししましょう。スーパーには卵のパックが売っていますよね。たとえば6個200円の卵パックAと、10個300円の卵パックBが販売されていたとします。このときに、親御さんは子どもに「どっちがお得かな?」と聞いてみるとしましょう。
小学生で割り算を習っていれば「B!」と答えられる子どもが多いと思います。
「全部の値段÷個数=1個あたりの値段」を計算できますから、「A:200円÷6個」「B:300円÷10個」で、Aの卵が約33円、Bの卵が30円となります。
Bのほうが1個あたりの値段が安いので、Bを買ったほうがお得だと考えられるわけですね。
このような問題は、小学生の勉強ドリルに載っているものですが、日常生活で実際に計算する機会はなかなかないでしょう。このように、算数で勉強していることを、日常生活の中で活用させることで、算数に対する勉強意欲が高まるのです。
小学校高学年は即答しなくなる
ところが、子どもたちが小学校の高学年になると、「B」とは即答しなくなります。確かに、卵1個あたりの値段に換算して考えれば、値段が安いのはBです。しかし、この考え方では単純に値段のことしか考えていません。卵の賞味期限や卵の消費スピードが、考慮されていませんよね。
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