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金利上昇でもマンションの資産価値向上「4要素」 立地や仕様でもない「一番の鍵」を握るのは?

東洋経済オンライン / 2024年5月6日 12時30分

また「近隣エリアが再開発の予定地」などの要素も資産価値に影響する。

さらに立地では、ハザードリスクも関係する。リスクそのものよりも、マンションとして「どのようなリスク対策がなされているか」に重きが置かれる。

対策例としては防災用倉庫の有無、水害時の止水板設置の有無、電気設備等への浸水対策などが挙げられるだろう。

駅からのアクセスなどわかりやすい価値だけでなく、リスク対応を含めたハザードリスクなどの複合的な観点から「立地」を見ることが大切だ。

共用施設の“コスパ”もチェック

要素2.建物仕様

マンションの建物仕様は、専有部分と共用部分に区分される。

専有部分は居住スペースで水回り設備のグレードや、間取りの使い勝手など生活利便性の高さが基準となる。わかりやすい要素なので、マンションを選ぶ時に重視する方も多いだろう。

一方、見えない部分の要素も資産価値に影響してくる。

たとえば床や天井の構造はどうなっているのか(二重床、二重天井)、コンクリートの強度はどうなっているのかなどの部分だ。

同じ価格帯なら、遮音性やメンテナンス性が高い二重床、二重天井を有するマンションが選ばれるのは当然だ。目に見える設備は後々リフォームで改善できるが、内部の仕様は簡単に変えることが難しいことにも留意しておきたい。

また共用部に関しては、豪華なゲストルーム、コンシェルジュサービスなどを備えるマンションも少なくない。

確かに多彩な施設を有するマンションは魅力的だ。ただし付加されるサービス、施設が多ければ当然管理費も高額になる。

またコストパフォーマンスに見合っているかどうかも関係する。

たとえばキッズルームにしても、多くの住人が利用するのであれば「価値ある施設」だと言えよう。しかしある程度の築年数を経たマンションの場合、利用する子どもがいなくなったまま放置されているケースも少なくない。

それでもメンテナンスが必要となり、コストもかかる。まずは資産性の観点から、自分たちにとって真に必要な共用施設が付いているかどうかを検討しなければならない。

マンション購入の際は、共用施設の状況確認をおすすめしたい。

要素3.管理状況

選ばれるマンションになる4つのうち、一番の鍵を握るのが「管理状況」になる。先に挙げた2要素(立地、建物仕様)は、よほどの事情がない限り変えるのは困難だ。

しかし管理に関しては、自らが組合員として管理組合の運営に積極的に関われば変えられる要素だからだ。

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