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育休から復帰「上司とのズレ」にデスクで泣く日々 仕事は手詰まり状態、転職したほうがいいのか

東洋経済オンライン / 2024年5月8日 12時20分

それが前述の「できる限りの工夫や努力をする」です。

その結果として、仕事の成果が変われば、自分自身の成長という意味においても万々歳ですし、そうでなかったとしても「できる限りのことはした」という達成感が持てて、その達成感が自分自身をより深く知る、ということにもつながるでしょう。

いずれにしても、まずは自分自身でできることをする、ということがファーストステップです。

さて、今回の仕事におけるTSさんの状況ですが、このようなケースにおいては、往々にしてお互いの期待感や、目線がすれ違っていることが想定されるので、まずはその解消を考えたほうがよいでしょう。

つまり、TSさんが思っている優先順位や、「やるべきこと」が、上司や周りが思っている優先順位や、「やってほしい」と思っていることとズレている可能性です。

これは実は非常に多くあるパターンです。このような場合は、自分がどんなに頑張っても、どんなに努力しても、頑張る方向性や努力の方向性が、相手が求めるものと異なるため、まったく評価されない、ということにつながります。

つまり空回りしてしまう、ということですね。

自分と上司の優先順位にズレが生じていないか

TSさんご自身は、優先順位をつけて事務処理をしている、とお考えですが、もしかしたらその優先順位は、上司や周りの方が考えるものとは異なっている可能性もあります。

また、例として挙げていただいている「次回までに用意してほしいリスト」に記載がない事項が出た、という事例があるのであれば、「次回からは登記簿もリストに入れましょうか?」というような提案を、期待されている可能性もあります。

新しいことですから、何でも完璧にできるとは、周りも思っていないハズです。

であるからこそ、優先順位は何か、自分は何を期待されているのか、といった目線合わせを綿密に行ったほうがよいですし、新しい目線からの提案なども期待されていると、理解したほうがよいでしょう。

少なくとも、そういった期待値や方向性のすり合わせがないと、今後も状況は変わらないでしょうから、まずはそれを行うのです。

そしてその結果として、自分自身をまずは変えてみる、ということにつながるのです。

そうやって、仕事の結果がどの程度変わるのか・変わらないのかを見極めつつ、その後の選択肢を長期的な目線に立って考えればよいのです。

育休からの復帰での新しい仕事に加え、家事や育児も非常に大変だと思いますが、人生もキャリアも長期目線が大切です。

目先にとらわれず、長期的な視点を持つ

目先の困難や、短期的な事柄に大きく振り回されるのではなく、できることから始め、大きな変化についてはじっくりと考えてみましょう。

TSさんがそんな姿勢で、まずは自分自身の工夫をもって対応し、ご自身にとってベストな選択肢をゆっくりと落ち着いて検討されるであろうことを応援しております。

安井 元康:『非学歴エリート』著者

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