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家事しながら「脳疲労」もとれる"意外なロボ家電" 「集中力がなくて、何も手につかない」の改善法

東洋経済オンライン / 2024年5月10日 9時0分

さらにはSNSをチェックしたり、ゲームをしたりと、脳が休まる暇がありません。

かといって、これだけ便利なスマホを手放せるかというと、今は和尚さんだって難しいと思います。

スマホを置いて出かけようものなら、「大事な連絡が入っているかもしれない」と心は乱れることでしょう。

それでも、できればスマホとは少し距離を置きたいところです。

SNSやニュースの通知はオフにする、「メッセージは2時間に1回まとめて全部見る」などと自分ルールを定めましょう。

私がおすすめしたいのは、10分でいいので、スマホを持たずに散歩に出かけることです。

スマホに触ろうにも触れない時間をつくるために、歩くのです。

私(川野)は毎晩、お寺で飼っている柴犬の「太郎」を散歩させながら、この時間をつくっています。

しばらく歩くと、不思議なことが起こります。スマホに向けて消費していた注意容量が温存されるため、それまで見落としていたものが目に飛び込んでくるようになるのです。

例えば、季節の草花や、街角にできた新しい飲食店。「あれ、こんなところにこんなものが」。

この感覚が、マインドフルネスで気づきのレベルがアップしているサインです。

繰り返しの動きを観察「ルンバ瞑想」

これは、知人が話してくれたことを瞑想に応用したものです。

「川野さん、ぼく失恋したんです」というのでひとしきり話をうかがうと、「その日は、部屋を掃除してくれるルンバを日がな一日、見て過ごしました」それで少しだけ、気分が楽になったというのです。

これはとてもいい「ずぼらな瞑想」だと思いました。

部屋につもったホコリだけでなく、自分の心に澱んでいる悲しみまで吸い込んできれいにしてくれる。

そんな見立てができるのではないかと感じたのです。

また、ルンバに限らず、こうした生活家電の多くは 「同じ動きを、単調に繰り返す」のが共通点です。

その様子を眺めるうちに瞑想状態に入る、というのは十分にありうる話です。

実際「うちの子は、何か悩みがあると、扇風機の羽根や天井のファンが回っている様子を何十分も眺めているんです」という話も、何人かのお母さんから聞いたことがあります。

心のモヤモヤを「止める」瞑想として、身近で働く機械が役立つかもしれません。

川野 泰周:臨済宗建長寺派林香寺住職/精神科・心療内科医

恩田 勲:JoyBizコンサルティング代表取締役社長/一般社団法人日本モメンタム協会理事

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