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「サイゼが潰れたら喜ばしい」創業者が語る真意 「世の中が良くなることは、すべて最高だ」

東洋経済オンライン / 2024年5月12日 12時20分

あなたがこの世界と調和して、正しい方向にエネルギーが循環し始めると、不思議なことに、すべてが味方してくれるようになります。

何かに導かれているかのように、新しい出会いがあったり、思いがけない出来事が起こったり、「最悪」が「最高」に転じたり……。予想外の方向に、状況が開けていくこともあるかもしれません。

それでも、あきらめたくない。そんな気持ちがあふれてきたなら、まず真っ先にしてほしいことがあります。

まずは、結果を謙虚に受け止めること。望ましくない結果が出ているとき、必ずあなた自身に原因があります。きっと努力が足りなかったのでしょう。

「自分たちは、安くておいしい店をつくれなかったから、他社に追い抜かれてしまったのだ」と反省すればいいだけです。

もし再挑戦したいのなら、より喜ばれる店を目指して反省し、もう一度頑張ればいいのです。やり直すチャンスは、いくらでもあるのですから。

サイゼリヤでは、1年間に全店長の5%が店長の補佐に戻ります。店長としてのリーダーシップ能力が不十分で、評価基準に満たなかったのです。

しかしその後、店長補佐から再び店長に復帰する人が多数存在します。そんな「3歩進んで2歩下がる」ようなプロセスを経た人には、共通して大きな特徴があります。

それは、人として大きく成長しているということ。

昔の仕事の進め方を反省しているため、前とは違って格段に仕事の質が上がっています。また、仕事ができない人たちの気持ちが手に取るようにわかるため、良い指導もできるのです。

それは、自分を省みるかけがえのないチャンスです。挫折したことがない人にはないものを持つ希少な人材に、価値がないわけがありません。

実際に、店長の補佐が集まるアシスタント会議では、元店長らに、こんな声がけをよくしています。

「あなたたちは将来、社長や役員になれるから、頑張ってほしい。期待している」

それは、うわべの優しさや温情などからくる叱咤激励ではけっしてありません。

過去の経験則をもとに、事実を伝えているだけなのです。そのときの能力が同期に及ばないことで悩んでいる人は、少なくありません。でも、それは長い目で見ると「微差」です。気に病むことなどありません。

人が成長するには、時間がかかります。すべての経験や「つながり」を生かしていけば、大丈夫。

油断禁物、「努力」は続けることが大切

どのような立場に置かれようと、「人のため」を第一にコツコツ頑張り続ければ、年齢を経てから能力が向上することは間違いありません。というのも、一度でも辛酸を舐めたり、不遇な時期を経験した人は、慢心とは無縁で、後から強くなれるからです。

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