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「リセールバリュー」気にしてクルマ買う人の実態 年代/性別/世帯年収/メーカーで調査・分析

東洋経済オンライン / 2024年5月13日 11時0分

また、中古車情報サイトなどで大まかな相場が可視化されているように、WEB上の情報に接する機会が多いことも、20代が突出した理由だろう。リセールバリューの良し悪しという観点だけ見れば、リセールバリューの良い車種(=人気車種)はネットで目にする機会も多い。

20代ならではの価値観

そもそも、昨今は世代間で考え方が大きく異なる。いわゆるZ世代を含む20代は、洋服などを買うときも、売却時のことを考えて選ぶ人が少なくない。具体的には、メルカリなどのフリマアプリで相場を把握することが多いようだ。

このような入り口(購入)と出口(売却)が頭の中で自然に1セットになっていると、クルマ購入時においても同じような考え方になるのは不思議ではない。ちなみに、性別も分けて見たのが次の表である。

この結果から、全年代で男性のほうが女性よりもリセールバリューを意識する人が多いことがわかる。20代男性は、約6割の人が「あてはまる」と回答している。なお、この傾向がクルマ特有のものなのか、商品カテゴリーを問わず似た結果になるのかまでは今回の調査からはわからない。

次に「世帯年収別」で確認してみよう。結果は、世帯年収が高いほどリセールバリューを強く意識しているが、一定のライン(1500万円以上)を超えるとやや下がる、となった。

金銭的に余裕があると車種選択の幅が広くなるため、その中で好条件のクルマを選ぼうと思うのではないだろうか。一方で、一定以上の収入を超えると、リセールバリューを意識する人が減っていく傾向はおもしろい。「細かいことは気にせず、乗りたいものに乗る」という人が増えるのだろう。とは言え1000万円未満の人たちよりは、リセールバリューへの意識は強い。

レクサス/ジープ/ベンツの特異性

続いて「メーカー別」のリセールバリューへの意識を見ていこう。国産メーカーでは、ラグジュアリーブランドであるレクサスが突出している。次いでトヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱が続く。軽自動車を主力商品とするダイハツとスズキは、低い結果となった。

輸入車に目を移すと、ジープのスコアの高さ(特に「とてもあてはまる」の多さ)と、メルセデス・ベンツが5割を超えている点が特徴的だ。

輸入車は、国産車よりもリセールバリューが低くなりがちであるが、中古車でも人気の高いジープとメルセデス・ベンツは比較的高い。新車価格が高いほど値落ち幅が大きくなるため、そういったブランドや車種を避けようと考える人が多いのかもしれない。

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