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大谷の"番記者"が語る「ドジャース移籍」の狂騒 「予期しない道を選ぶ」大谷ゆえの混乱と納得

東洋経済オンライン / 2024年5月13日 16時0分

サム・ブラム(以下、サム) 僕は買い物をしている時、大学時代の友達のグループテキストを見て知ったよ。そのことからも分かるように、大谷の去就を取材する上で大変だったのは、どうやって公表されるのか全く分からなかったことだった。

大谷のインスタグラムや入団会見での言い回しは面白かった。「次のチームはドジャースに決めました」なんて言い方は、普通の選手はしないから。

普通は交渉で双方が合意したって感じだけど、大谷の場合は、彼が選択肢の中から選んでいるっていう自信があるんだろうなって。実際、その通りなんだけど。

決まるまでも、狂騒というに相応しかった。1人の記者がブルージェイズと契約するなんていう無責任な情報を流した。その24時間くらいは、情報が錯綜する混乱状態だった。

結局、いつ発表があるのか? すぐなのか、それともまだ数週間くらいかかるのか?

オフシーズンの行方も大谷の決断次第なところがあった。大谷の去就が決まるまでは、他球団も動きづらくて、ほかの選手の契約が決まらないという。

大谷がインスタグラムの発表で使った写真が、解像度の低いドジャースのロゴだったのも可笑しかったな。

7億ドル(約1000億円)の契約の話をしているのに、グーグル検索で出てきたロゴをスクリーンショット撮影しただけのような画像を載せるんだから。色々な意味で、話題になる要素が満載だった。

必要とされる場で力を発揮する大谷

トモヤ 本命と言われていたドジャースなだけに驚きはなかった?

ディラン 驚いた部分もあるけど、全く驚かない部分もあった。ドジャースは、大谷の求めていた多くの条件を満たしている。特に毎年プレーオフに出たいっていう。

でも、大谷はキャリアを通して、人が予期しない道を選び続けてきた。「左に行け!」と言われたら右に行く。だから、みんなが選ぶだろうと言っていた球団を選んだのは驚きだった。

サム 契約内容に衝撃はあったけど、ドジャースを選んだことに驚きはなかった。理に適いすぎている選択だから。

ドジャースがこの数年のプレーオフで不甲斐ない結果に終わったのは、大谷を獲得する上では幸いしたかもしれない。いかに大谷を必要としているかを示すことになったから。大谷は必要とされる場で力を発揮するタイプ。

驚いたのは、ドジャースと合意する前に、大谷サイドがエンゼルスのところに行って、ドジャースの提示額に合わせるか、もしくはそれを超える額を提示する気があるかを尋ねたことだね。結局、エンゼルスは断ったけど。

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