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ヒット連発「Netflix」企画で"一番大事にする事" 「シティーハンター」はSNSでも大きな話題に

東洋経済オンライン / 2024年5月13日 11時30分

「企画の検討でポイントになるのは、物語のどこに新規性があり、視聴者はどこに驚いてくれるのか、どこに喜んでもらえるのか。作品のコンセプトやテーマに共鳴してもらえるか。この物語はおもしろいのかといった部分に注力しています。原作が何万部売れているか、既存のファンがどのくらいいるのかなどは、企画の検討の過程で話題にあがったことがありません。たしかにファンベースは大事なのですが、最優先事項には決してなりません」

そうなると、企画の最重要ポイントはどこになるのだろうか。

「新しい主人公像であったり、その主人公が成し遂げていく物語に、いままでにないストーリー性があるかどうか。それを映像化してみたいと思うか。誰も見たことがないものを追求していくことが、いちばん重要かもしれないです」

冒頭でも述べたように、ここ最近のNetflixには、俳優たちと共同で作品を製作する流れがある。

俳優のなかには、演じるだけではなく、演出やプロデュースに興味を持ち、Netflixシリーズ『グラスハート』では共同エグゼクティブ・プロデューサーとして参加している佐藤健や『イクサガミ』でアクションプランナー兼プロデューサーとしても参加をする岡田准一のようにクリエイティブ面を含めた製作全般に関わって、作品をよりよくしていこうという意識が強い演者も少なくない。

俳優が企画製作をする作品が続く理由

ハリウッドなど欧米では、俳優が製作会社を立ち上げ、自ら企画・製作や出演するケースが以前からあるが、日本でもそれが一般的になっていくのだろうか。

それに対して髙橋氏は「たまたまNetflixでそういった作品が続いているというのはありますが、いま改めてそのトレンドを感じることはありません」と語る。

「主演&プロデュース企画」として俳優の名前が前面に打ち出される作品は、その俳優たちのファンベースがヒットのカギとなるのであれば、多くのファンを抱える原作を映像化したエンターテインメント大作と、企画の立て付けは変わらないようにもみえる。

しかし髙橋氏は「そこは意識していない」と否定する。

「Netflixが俳優の企画を優遇しているわけではありません。先ほどの話と同じですが、あくまで企画がいいことが大前提です。『忍びの家』には、映像化するにあたって映像化するべき新しい発想がありました。俳優の方たちが賀来賢人さんの熱量に反応して、新しいチャンスだと感じることで、こうした作品が増える、というのはあるかもしれません」

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